「パルタイ」所収 新潮文庫 「文学界」に昭和三十五年五月号に於いて発表 された短編。まだ、戦後のニオイがするだろう 頃に書かれたこの作品に於いて、しっぽが生えて いるらしい事が読み取れる。と、云う事は、この 世界ではないのだろう。別次元、もしくは、フ ァンタジー的な感じか。でも、作品はリアリズム の手法でもって書かれている。主人公は、集金人 で、その仕事を奪われ、「非人」として扱われてゆく。 仕事のない人間、もしくは、生命体は人に非ざる ものとして扱われる非情の世界。しかし、非人 と云うからには、人なのだろう。と云うか、人で あったのだろう。しっぽのある人か、うーん。 純文学と云うものは、とて…