「後生の一大事」とその解決は、かつて親鸞会の教義の中心でした。 「吸った息が吐き出せなかったら、吐いた息が吸えなかったら、死後長い間苦しみ続けなけばならない取り返しのつかない一大事がある」と自他共に徹底しました。蓮如上人の時代の念仏者であった赤尾の道宗の「後生の一大事 命のあらんかぎり ゆだんあるまじき事」という言葉を繰り返し反芻していたことを思い出します。 このような「後生の一大事」の教説は仏教では説かれていないとか、真宗では言わないという話も耳にします。また最近の親鸞会は、あまり「後生の一大事」を徹底しないようです。本願寺派では、恵信尼文書の「生死出ずべき道」という言葉を使いますが、「後生…