モノづくりのまちからの人工衛星「まいど1号」成功
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私のふるさと島根県の安来市のHPにリンクさせていただくことになりました。
ここに載っています*
まいど1号打ち上げ成功
1月23日(金)午後0時54分、雷観測衛星「まいど1号」を搭載したH−IIAロケットが種子島宇宙センターからの打ち上げに成功しました。(2回の打ち上げ延期がありました)
私はTV速報で成功を知りましたが、クリエイション・コア東大阪南館3階クリエイターズプラザでは400人の人が集まって打ち上げの様子を大型スクリーンで見守ったそうです。成功がわかると大歓声が上がったそうです。
衛星はロケット打ち上げの33分後、ロケットからの切り離しに成功
午後2時36分に種子島宇宙センターが電波を受信し、順調に軌道に乗っていることが確 認
これから宇宙で雷などを観測するそうです
東大阪市役所1階ロビーに「まいど1号」の模型が展示されているとありましたので、見に行きました。本当に簡単な模型でしたのでちょっとがっかりしました。
「まいど1 号」は約50センチ四方の立方体で、重さ約50キロの大きさです。
2002年12月に東大阪市で「中小企業の技術力を結集して、人工衛星を打ち上げよう」という夢が始まり、東大阪宇宙開発協同組合(SOHLA)が設立されました。
現在は 東大阪だけでなく、大阪府全域で取り組んでいるそうです。
東大阪宇宙開発協同組合(SOHLA)は9つの会社がはいっているようですが、今回の「まいど1 号」の製作には5つの会社がそれぞれ得意分野を技術を結集してつくったと日経新聞に載っていました(1月24日版)
その5つの会社は東大阪市と大阪市、吹田市の会社です。そして、大阪大学、大阪府立大学、龍谷大学の共同事業でした。
さらに嬉しいニュースは来年打ち上げ予定の宇宙ステーションの屋外実験棟に「雷の探査装置」が採用されることに決まったそうです。
これまで 政府や公的機関の物とされてきた人工衛星プロジェクトに、今後民間企業が参入するきっかけと注目されているそうです。
東大阪市のアオキの社長さんは「東大阪の人工衛星」ということでTVに何度も取り上げられた有名人ですが、航空機部品製造の会社経営者です。「まいど1 号」では衛星の骨格の製造
大阪市の棚橋電気は制御盤、分電盤、配電盤の設計・製作の会社で、「まいど1 号」ではバッテリーユニット製造
吹田市の大日電子は高周波・遠隔制御・無線通信などの機器を設計、製作する会社で、「まいど1 号」ではアマチュア無線の送受信機の製造
東大阪市の日本遠隔制御は模型用ラジオコントロールシステム 産業用リモコン装置 模型のヘリコプターなどの製造、製作する会社で 「まいど1 号」では衛星の姿勢制御装置の製造
大阪市のサンコー精機はアルミ素材を中心とした精密機械加工の会社で「まいど1 号」では衛星の姿勢制御装置の製造
SOHLA(東大阪宇宙開発協同組合)より、
2003年10月には新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)より委託事業を受け、
2007年度末までに2機の人工衛星を開発する計画のもと、プロジェクトをは進行。
「不況に苦しむ関西を活気付け、若い世代へモノづくりを継承したいという町工場の夢から始まった衛星打ち上げ計画は、いま、実現にむけて着実に加速しています。」
(筑波宇宙センター 2008年 12月8日)
人工衛星とは
1957年 旧ソ連の人類史上初の人工衛星「スプートニク1号」から始まり、世界各国で打ち上げられた衛星は約6000個に達しようとしているそうです。
人工衛星で利用されている通信・気象・偵察衛星ですが、私の知っている日本の気象衛星「ひまわり」は5号まで進化しています。地球磁気圏観測衛星「あけぼの」など日本の宇宙事業は 宇宙航空研究開発機構 (JAXA) が取り組んでいて、今回の「まいど1号」も昨年8月つくばの筑波宇宙センターに運ばれて機器の保守、点検を行い、そこから種子島宇宙センター(鹿児島県)に運ばれていきました。
身近なものではカーナビや携帯電話に使われているGPSも人工衛星を利用しているそうです。自分が地球上のどこにいるのかを正確に割り出すシステムで、米軍の軍事技術から発達したものだそうです。そのほか人工衛星は惑星探査目的のものもあり、火星や土星などの他の惑星を回る軌道上に宇宙探査機が到達しています。
そんな航空宇宙分野に中小企業が参入できるようにという夢の実現は今回の成功で 夢ではなくなるといいですね。