久恒啓一のブログ「今日も生涯の一日なり」 RSSフィード

2016-06-30 嵐山光三郎「追悼の達人」(新潮社)

嵐山光三郎「追悼の達人」(新潮社)を読了

追悼の達人 (中公文庫)

追悼の達人 (中公文庫)

明治大正昭和作家49人(正岡子規から小林秀雄まで)を没年順に並べた「追悼」に関する労作である1999年に出た本で、神保町でみつけた。
嵐山は5年間にわたって作家の追悼文ばかり読んできたと「あとがき」で述懐する。
こういうテーマの本は見たことがない。実に面白かった。

追悼にはナマの感情が出る。依頼されるのは突然であるから、準備も無く一気に書き上げるから、油断するのである。そして追悼は思い入れが入るし、後世に文献として残るとは思わないから本心が出るのである

世間に認められるのが、死後のことがよくある。友人が絶賛したり(草野心平宮沢賢治を世に出した)、後に全集がでたり(石川啄木)、そういうことがキッカケとなって、有名になることがある。意外なのは、鴎外の小説は存命中は売れなかったようで、売れたのは死後に著作集が出てからであった。谷崎潤一郎大谷崎と言われるのは死の翌年から全集刊行されてからだ。

文士うまい追悼文を書く。演出家は偉そうな追悼文を書く。興行主は如才のない追悼文を書く。旧友は若き日を語る追悼文を書く。役者は追悼文を書くのに苦労する。

若く死んだ天才は、その時代の大物からの追悼を得ることができる。

死んでから人気が出る作家には優秀な弟子達がそろっていて、一斉に美しいエピソードで飾ってくれる。漱石はその最たる人であり、弟子がいなかったのは田山花袋だった。
岡本かの子は、一平と太郎によって美化され、伝説化した。

人気のあった漱石への追悼句は500余句あった。
与謝野晶子は妻を亡くした有島武郎に言い寄った。
芥川自殺作家達へ追悼という宿題を残した。
若山牧水は全盛時は一日二升五合の酒を飲んだ。
女にもてすぎた男はさげすまれる。
歌詠みは追悼歌を詠む。弔電で故人を偲ぶのが礼儀だった。
泉鏡花への追悼文はだれが書いても文学作品になっている。
嫌われ者長生きすると、斬られることが少なくなる。
著名な文化人死ぬと、国会本会議で追悼演説がなされていた。福沢と逍遥
情死、虐殺場合は追悼文は難しい。
有名人の多くは青山斎場だ。


名言との対話6月30日小倉昌男

新宿
あの出版鶴田さん、図解アルチザン利根川さん。
インタビュー写真撮影。次の企画相談

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2016-06-29 19才の投票率59%。自民38%、民進21%、公明14%、共産7%、、。

6月24日の授業での参院選公約の図解に挑戦1回目。2年生の19才中心。アンケート結果。

名言との対話6月29日内田魯庵

ラウンジ

T−Studio

ラウンジ

ラウンジ

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2016-06-28 自分史あれこれ

本日訪問した日本地域社会研究所落合社長からいただいた数冊の本を眺めていたら、私の名前が出てきて驚いた。

世界に一冊しかない自分史をつくる本」(加藤迪男)に、「自分シンポジウム」という欄があった。
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愛知県春日井市日本自分センターで「平成19年12月に行われた第9回「自分シンポジウム」では、「旬は、今」のテーマ宮城大学久恒啓一教授らによるディスカッション人生を味あう 自分発見」と、作家山本一力さんの講演「生き方雑記帳」を中心に開かれて、大勢の人に感銘を与えました。
−−−−−−−
私はここでは「ライフデザインへの大いなるヒント---人生を訪ねる旅から」というテーマで1時間の講演もしている。講演では「人物記念館の旅」で得た偉人生き方から学ぶ団塊世代に向けた大いなるヒントの提供、そしてディスカッションではインターネット時代自分史のあり方についての斬新な提案をしてみた。

今年の9月には名誉顧問ということになっている一般社団法人自分活用推進協議会の「自分フェスティバル」が開催される。9月19日には日本橋三越ワークショップ講師をつとめることになっている。
このフェスティバルでは毎年なんらかの講演をしている。

テーマ:「人生鳥瞰図で見つける遅咲き人生」。
内容:少子高齢社会とは長寿社会のことです。それは「遅咲き」の時代です。これからは70代、80代、90代という人生後半の人々の中から、様々な分野でスターが生まれてくるでしょう。遅咲きの偉人を参考に、あなたの「人生鳥瞰図」を描きませんか?  過去現在を一望し、見えてくる未来自分の姿をイメージしましょう。

自分史に関わって、20年たってきた。



名言との対話6月28日市井三郎。

富田秀夫富田秀夫 2016/06/29 10:45 落合君から野田先生の本まだなのか?と催促の電話がありました。その件もあり7月5日に野田事務所にお伺いする予定でしたが、取り止めになりました。

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2016-06-27 新井白石「西洋紀聞」

新井白石「西洋紀聞」(岩波文庫)を読了

西洋紀聞 (岩波文庫 黄 212-3)

西洋紀聞 (岩波文庫 黄 212-3)

上・中・下巻。

最後の潜入者・イタリア生まれの宣教師ジュアン・シドッチは小石川切支丹屋敷に幽囚される。
その40才のシドッチを当時53才の新井白石尋問したときの記録である

上巻では、シドッチ上陸からの経緯を記しており、彼の印象が次のように描かれている。
シドッチは、背が高く六尺はるかに越え、髪黒く、眼は深く、鼻が高い。博覧強記で多学であり、天文地理の知識は抜群である

中巻では地理を尋ねている。
地球は丸いというところから始まる。
エウロパ、ヺヺランデヤ人、フランシス・サイベリウス、ロソン、スイヤム、マロカ、かステイリヤ、カラナナータ、、、。
聞き取った事実を記した後、「按ずるに」という枕をつけて、新井白石は所感を述べるというスタイルだ。

下巻。
姓名郷国父母等のことを聞く。
41才、幼少より天主の法を学ぶ。学校は22年、師は16人。日本風俗言語を3年学ぶ。
家族のことを聞くと、しばらく黙って、憂いを浮かべながら、忘れることは無いが、使命を果たすのみと答えた。日本国風俗言語は、ロクソンで聞いたり、辞書で学んだとのことである
フランシスコ・ザビエル関係者は皆知っている。
陸戦はトルコ、水戦はフランス。今はヺヺランデヤが最強。
デウスという天主アダン、エワ。モイセスエイズス・キリストマリア、、、、。
「按ずるに」とあり、耶蘇教を批判する。天地がないときにこのデウスは生まれたのか。エイズスについては嬰児言葉のようだ。天地能造の主なのに人々を善にすることもできない、万能ではないではないか。
耶蘇教は仏教に似てはいるが、浅く愚かだ。耶蘇教の禁止は、過剰防衛ではない、と白石結論づけている。

シドッチの処分については、白石は3つの策を上申している。
本国に送り返すのが上策(難しいように見えるがやりやすい)、囚として助けるのが中作(易しく見えるが難しい)、殺すのが下策(易しくみえて易しい)。幕府は中策をとって、切支丹屋敷に幽囚した。



名言との対話6月27日高山彦九郎

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2016-06-26 午前は後援会総会、午後は後援会主催の教育セミナー

日曜日だが、午前は後援会総会、午後は後援会主催教育セミナー
教員は全員参加。

教授陣の教育力の高さと、事務局職員陣のサポートの素晴らしさを感じる。
強力な軍団に育ったとの感慨がある。

名言との対話6月26日山田方谷

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2016-06-25 「知研フォーラム」333号

「知研フォーラム333号が届く。
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「発想法」特集70年代80年代セミナーの再録。今読んでも面白い

私は連載「読書悠々5−−「戦後必須の名著3冊」を投稿
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名言との対話6月25日宮城道雄。

品川キャンパス

九段サテライト

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帰路の途中、京王線人身事故のため、小田急線に乗り換えながら3時間近くかかって帰宅

23からのBSTBS「月刊寺島文庫」を見る。

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2016-06-24 「参院選各党の公約を図解する」−無党派層などいないことがわかった

大学2年生中心の授業。
テーマは「参院選各党の公約を図解する」の初回。
公約比較する図解に挑戦することで、政治意識理解が深まり支持政党が決まり投票率があがるというシナリオだ。

終了後のアンケートでは、公約の図解挑戦した感想とともに、以下を聞いている。
近々、集計。
1:投票に行きますか?
2:どの党に入れますか?

  • 政治はちゃんと考えていないと、日本が潰れる恐れがあると思った。
  • 全く興味のなかった分野の資料を読んで図解するのは最初は抵抗があったが、図解したら頭に入ってくるようになった
  • 1ジャンルピックアップ比較してみたが、それだけでも各党の目指すもの、特徴が理解できた。
  • 日本未来自分選挙との関わりいついtれ見直したり、各政党政策を知れたので、とても有意義な授業だった。
  • 同じことを言っているようでよく読むと少し違う政策だったことがわかる。
  • 政治に興味が無くどの党も同じようなものだと思っていたが、似ている部分、違っている部分がわかり、驚いた。
  • 全体的に夢物語
  • 図解にすると違いがはっきりしてわかりやすくなった。
  • 社会に出れば答えのない解答を一つ一つくくっていかなかえればならないので、なんとしてもこの図解を完成させよう。
  • 実際にはどれくらい公約どおりのことをするのか。
  • 自分の興味のある分野を比較すると、応援したい党が出てくると思った。
  • 図解をつくって説明すれば18才の人にも説明できる。
  • 政治を図解で理解、それは痛快。
  • 日本問題がはっきりわかった。
  • 同じようなことを言っていても「規制」や「制限」な度ニュアンスが違う。
  • 各党のマニフェスト的なことをしっかりリカできた。
  • 図解を使うと難しい政治でも、理解できる。
  • どこを選ぶかのきっかけになった。
  • 自民と民進の二つの図解を描いたら自分はどっちかよくわかった。
  • どの政党投票するかを決めることができた。
  • 図解をすると頭に入ってくるので、説明も平気になった。
  • 長い文面で見る気も失せていたが、図解するとメッセージが受け取れた。

無党派という学生はほとんどいない。
どこかの政党を選ぼうという意欲はある。
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名言との対話6月24日美空ひばり

多摩キャンパス

九段サテライト

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