久恒啓一のブログ「今日も生涯の一日なり」 RSSフィード

2016-05-23 「戦争」−−山崎朋子、上坂冬子、山崎豊子、宮尾登美子。

オーディブルの「講演・エンターテイメント」の女性作家たちの講演録を聞き終わった。
文藝春秋社の文化講演会での講演録。それぞれ1時間弱の中身の濃い講演。
有名な作家達であり、山崎朋子上坂冬子山崎豊子宮尾登美子太平洋戦争翻弄されており、「戦争」というテーマをそれぞれの立場から深掘りしており、心を打つ。

名言との対話」5月23日。イプセン

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2016-05-22 「鈴木大拙の言葉」(大熊玄)−−成長はまたつねに苦痛をともなう

鈴木大拙言葉」(大熊玄)を読了

鈴木大拙の言葉―世界人としての日本人

鈴木大拙の言葉―世界人としての日本人



著者は、鈴木大拙親友西田幾多郎顕彰した西田幾多郎記念哲学館の学芸員で、中学生向けに大拙思想を平易に伝えようとて著した本である
大拙世界へ「禅」を紹介した人物として知られる。鎌倉時代に伝来して以来、日本生活文化に多大な影響を与えた禅について書かれた部分を自分なりの理解で以下に並べてみる。
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アーチスト・オブ・ライフとは、生きるということの芸術家という意味である
芸術家表現をするための道具が必要だが、誰もが持っている肉体を粗材とし、道具とし、生活の中に表現することは誰でもできる。それが人生芸術家であり、自らの日常生活芸術品に仕上げていくのが理想である

「成長はまたつねに苦痛をともなう」。
それは天意である。苦しめば苦しむほど、人格は深くなり、その深まりとともに、より深く人生秘密を読み取るようになる。悲しみのパンを口にすることなくしては真実人生を味わうことはできない。

禅は「言葉に頼るな(不立文字)」を言う。
禅的な方法とはじかに対象そのものの中に入っていく。そして実際そのものの中からモノを見る。花を知るには花になりきることで、初めて花が語りかけてくる。花を知った知によって全宇宙神秘を知る。そして同時に自己を知る。

禅は何にもこだわらないことを強調する。

自由本来意味は、自らに在り、自らに由り、自らで考え、自らで行為し、自らで作ることだ。

禅は季節に移り変わる自然のできごとに深く関心を持つ。
日本歌人俳人自然と一体になって自然の鼓動を一つ一つ自分の血管を通じて感得する。
芭蕉は全存在に通貫する神秘を身をもって感得する。この感銘の深みにわれを忘れて、深い詠嘆の声を発する。
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名言との対話5月22日吉岡弥生

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2016-05-21 後援会理事会、インターゼミ。夜は外神田の「花ぶさ」。

夜は、家内外神田の「花ぶさ」で食事
池波正太郎が愛した和食屋だ。
本人が命名したという「千代田膳」を堪能。
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池波正太郎が通った店」という本が飾ってあった。
この本を入手して、人物記念館の旅の一部として機会を見つけて回りたい。

名言との対話5月21日野口英世

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2016-05-20 大学院の授業:テーマは「役人の掟」

大学院インサイトコミュニケーション」の授業。
図解演習のテーマは「役人の掟」。
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以下は、受講生のフェイスブックに記入されたアンケートから。

  • 今回の授業でも、図を作成することでテーマの深い理解に繋がることを実感致しました。テーマは、様々な日本規制でした。規制があることで業界は雁字搦めだったり、人によっては損得が生じてします。結局は、規制を考えている人や関係者既得権維持が最優先で、社会の変化に対応できていないことも多いと感じました。一方で、どんな規制があったとしても規制で人は、『完全には変わらない、縛れない、思うようには動かない』という事も分かりました。例えば、ソフトバンクが良い事例でも自立して賢くやってしまうこともある。また、弁当屋さんがいなくなる事もなさそうである規制の中でも、自身ができる最大限の努力や知恵で目標を達成するという志を持ち、日々を過ごしたいと思います。
  • 事を理解し本質を掴むのに、改めて図の持つパワーを見せつけられた。官僚が作る法による規制業界によっては、時代錯誤な内容に呆れ、公人として高い視座を持つべき筈が、自らの作り出したシステムを守ることが目的と化し、例えベターであっても、現システムを乱すものを締め出す、あるいは権益を徹底して守る。その小狡いやり方が良く理解できた。マッチポンプシャブ漬けシステムの図なり、新参者を入らせぬ鉄壁の壁の図なり、二段のピラミッドの図なり、主観が入っているとは言え、それ故に意図が伝わり理解し易かった。それにしても、人事権を持つ筈の長が、実は聖域で護られた部下である実務ヒエラルキーの意のままで在らざるを得ないシステムになっていたとは…叙勲というゴールの為にそこまでするとは…最も自己中心的であってはならない者が実は自分のことが第一だとは…こんな感想を生み出す力が、図によるコミュニケーションにはあるということですね!実にオモシロイ!というわけで、今日の私が担当したテーマプラチナバンドを例にした電波法による規制の仕組みの図を、備忘録投稿します。
  • 今日の題材は、法規制によって日本の抱える問題が解決されないことへの、我々への課題提起だったのでしょうか。私は「お墓」問題が担当でした。文章から図への変換技術が向上したのか、図解レベルは前回より上げられたと感じています。一方で、問題の本質を読み解くまでは至りませんでした。他に発表された方はそれぞれのお題に関するバックボーンを持たれていたようですが、私は全くの素人で、文章を素直に変換することにとどまって、満足してしまっていました。これは今日反省点です。また今一度見返すと、「お墓はほしいけど、墓地は近くに作らないで」という人間の矛盾点が表れていたのに、問題として意識できていませんでした。一方で図に表されているものだけでなく、その背後に隠れているものを呼び起こすことにもつながるという発見もありました。たとえば、今回いただいた課題文には「昔ながらのお墓」を増やすことについての問題点しか書かれていませんでしたが、そもそもの問題解決には、図に表れていない他の埋葬法や供養の形などを指摘する他の視点が必要であろうということに気づかせてもらえたことです。過去や現状の理解・把握だけでなく問題の解決の先の未来へつながる図解は、イノベーターには必須ですね!
  • 本日講義で配られた資料を読み、自分なりに図解するのが今日講義目的でしたが、時間に間に合いませんでした。内容を完全に理解する為、分からない単語意味を調べ、テキストを理解するには結構時間がかかってしまいました。皆様の発表を聞き、図解した法律の説明も結構分かりやすくて、面白かったです。今日労働者派遣法を選びました。私にとって一番興味を持っているテーマでした。モンゴル労働法労働法に関連する法の中にはそれとは同様の法律はないです。単なる労働基準法の中にはいくつかの条が入っております。つまり、モンゴル労働市場にて派遣会社派遣社員存在してないということです。社会経済が上達するに伴い、労働条件も変わりつつでありますが、これから我が国労働法も、関連する法律も変わっていくと思います。労働環境を守る為成立された法が目的とは違った結果になり、逆に働きたい人が職を失い、働いている人の仕事が増えるきっかけになったりしていることの実例が本テキストに書かれていました。ちょうど現在我が国労働法の改正をしようとしているところで、係員の方々の意見を聞き、調査を行っているところです。現場の実態を分かる方々の意見を聞いたりしているのが良いだと思われますが、その意見を実際に法律の中に入れてもらうかは別の課題になっております。(残念ながら形だでの調査を行うケースが多い)私は将来人事の仕事をし、労働法に関わっていく人として改正された法律がより有益な法になると期待し、結果を待っているところです。本講義では法律に関わるテキストを学ぶことによって、今まで知らなかった日本社会日本経済について様々な新しい情報を得て、皆様にわかりやすく説明してもらったりしていますので、毎回の授業を楽しみにしております。
  • 図解を交えることは、専門的な知識や見識を、より理解しやすくする、またオーディエンスに対して、広く考えを役立てるのに有効だとわかりました。新しい図解を学び、それをビジネスで活用したい。また、私が図解したタクシー条例案件も含め、規制緩和に文子だのは、小泉首相小泉さんは真のイノベーターであり、改革者だったと認識しました。
  • 皆様の図を拝見し、真似をしたい(けれど出来ない)ものがいくつもありました。自分の図も進化していると良いのですが、どうしても「癖」が出てしまう気がしております。その辺りを克服することが現在課題です。さて、本日の学び・気づきは以下になります。? 様々な思惑の上に法律規制がある。? 発表などは、図になっているものが分かりやすい。 ?図は、お見合いビジネスにも使える(?)。以上です。次回も楽しみにしております。
  • 「伝えたい」と思うと図を書きたくなる今日この頃本日の私のお題「出入国管理法」の役人論理外国に特有の技能を持たない外国人お断り!)はみなさんに知っていただきたい、と思ったものでした。日本ファン外国の方は、日本にとって重要人材なのに在留資格(≒ビザ)の制約で日本に滞在できない、ではもったいない。・私の図は文字が多いな、とみなさんの図を見せてもらって感じます。・先生リレー講座時に作成されたメモリレー講座でのお話しがよみがえるように再現されていて、「図でとるメモ」取り入れたいとおもいました。A4 2枚を60分かけてやっと図が出来るので、話を聞きながら図を書けるようになるには修行が必要ですね。本日の久恒先生語録:講義ノートを図で書いてみる。関係を矢印で結んでみて関係がわからないところを質問。
  • 今回の講義はとても興味深かった。経済規制の問題、あるいは法の現代性の問題などが多重に絡み合い、権益の確保の観点から多くの主観客観性を持ち合わせた意見が飛び交ったからだ。すべてにおいて学生意見専門性が高く、高度な「専門職大学院」修了者クラス意見がほとんどだったと思う。特に役人の特権に切り込むのにはかなりの手ごわさが立ちはだかる。私としては教育制度をめぐって、小泉内閣と二重のアベノミクス(第一次・第二次それぞれの安倍内閣経済政策の相違)を意識して発表したかったのだが、惜しくも時間が切れてしまった。冒頭、リレー講座での図式は、高齢化問題も含めて紹介してくださったので、非常に象徴的な安倍政権の問題を掲げているように思えた(少なくとも経済政策意味では)。BRICSではIT技術の進むインド以外はマイナス成長という経済学者意見もあり、この問題は大きな経済国家圏の問題に発達する可能性がある。それを個々の学生がそれぞれの意見・観点でもってして代弁してくれた。やはり時間が足りなかったのは残念だったが、非常に充実した時間を送れたと思う。次回は必ず発表したい。
  • 本日の授業で気づいたこと。それは、それぞれの図解が進化していること。極端に単純化する人。細かく網羅する人。イラストで図解する人。自分のフィールドで図解する人。皆、自身の武器に特化して、表現して伝えようとしている。「異質性」と「同一性」、「類似性」と「個別性」図解の切り口もそれぞれだ。情報を正確に伝える図解から、本質に迫りつつ自身の考え、感じ方も表現されつつある。図に自身の「解」を加えて、皆にどうだ!と迫る真剣勝負。僕らの図解は、まだまだ「進化」する。次回の勝負が楽しみになってきた。
  • みなさんの図解を拝見していると、インプット、理解、アウトプットというプロセスの「インプット」部分から図で捉えていらっしゃるんだなあと強く感じます。精進トレーニングを重ねたいと思います。中央省庁の思惑はともかく、法の範囲で、自分たちがなんとかできる範囲で、自分たち目的と志と信念をのみに従い日々汗を流している地方行政マンたちがいることもどうぞご承知おきください。
  • 役人論理とは既得権益保護を通じた自己利益の確保ではないでしょうか。しかし法律規制とは本来特定の団体や個人を守るためではなく公共の利益の確保のためにあるはず。将来性もなく今にも潰れそうなものを無理に守ることよりきちんと終わらせてあげることに対する怖れを克服していきましょうよと言いたい。図もなんだか息苦しい。せめて個人のレベルでは、変われないことを守ることにエネルギーを使うより、変わることのリスクを最小化することにエネルギーを注いでいこうと思いました。
  • 聖域内の図解を見てみたいです。枠、力、学歴など、かなり複雑なヒエラルキーになりそうですが、光と影が映し出されて打ち手が見えてくるか?当選回数の多い議員さんは既におやりでしょう。AとBの間に「影響力」を図解で示すなら、どんな図を用いると面白ですかね?もちろん説明する題材によって変わってくるでしょうが。。。大臣(影響力・小) ↔︎事務次官(影響力・大)意味は理解できますが、これではツマラナイ😑こうか?大臣🦁↔︎🦂事務次官。誰もが認める百獣の王も、気がつかないうちに猛毒に侵される。。。
  • 大切なのは真意。見えないものに何を感じどう表すか。ファーストインプレッションぼんやりさせて図間で深読みさせ、得心させる。そんな図がすてきですね。利権はまだ土建業にありますがそろそろ断末魔今日の話を聞き今後は総務省厚労省族議員の時代と感じました
  • 本日は、いわゆるお役所の掟と利権構造を図解するテイでしたね。これ、最初に考えたのは誰なんでしょう?明治維新の頃は政治行政ある意味一体となって新しい日本を作るべく邁進していたのだと思います。そんな頃に省益などと言う考え方は微塵も無かったのだろうと思います。今時の御役人さんも、個々では自分の行いが正しいものであると信じて日々の業務に勤しんでいる事でしょう。もちろん、アリの群れと一緒で働かない人も存在はすると思います。また、全体として論理価値観が違うとしても今の日本が極めて安定した国でいられるのは彼らの「何も変えない」メンタリズムのおかげかもしれません。人は3人集まれば派閥が出来ると言いますが、国民全部の意見が同じになるはずも無く、役人が「変わる事」に無頓着なら国内は騒然となると思います。ひとつ言えるのは、戦後GHQの実験場として日本教育現場文化的破壊されてしまい、他を慮る心の躾が疎かになってしまった事でしょう。誤解を恐れずに言えば、戦前の「修身」の授業を今風にアレンジし復活する事、教育勅語を広く国民に知らしめる事が大切だと思います。

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オーディブル

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名言との対話」5月20日伊東正義

午前:多摩キャンパス

午後:九段サテライト

夜:品川サテライト

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2016-05-19 リレー講座:寺島学長「日本経済の今と未来」

リレー講座。講師寺島実郎学長
日本経済」がテーマ

名言との対話5月19日金田一春彦

 

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2016-05-18 誰も見たことの無い世界を創造する

オーディブルで井深大の講演を聴く

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名言との対話5月18日マーラー

第1会議室

教室アリーナ

ラウンジ

研究室

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2016-05-17 漱石の「天下の志」

夏目漱石 周辺人物事典」(原武哲)を時々眺めている。

夏目漱石周辺人物事典

夏目漱石周辺人物事典

漱石人生を、幼少時代学生時代松山時代熊本時代留学時代東大・一高時代作家時代と分けて、出会いや交流の深かった138人の人物の来歴と業績、そして漱石との縁を紹介している労作である
引く事典であると同時に、読む事典でもある。列伝であるが、漱石の伝記的意味がある。
この中に、漱石の「志」に関する記述を見つけた。

  • 後に哲学者となる米山保三郎という友人から、第一高等中学校予科から本科に進学する時期(21歳)に、「君は何になるか。」と尋ねられ、「僕は建築家になって、ピラミッドのようなものを建てたい。」と答えている。
  • 米山からは「今の日本でどんなに腕を揮ったって、セント・ポールズ寺院のような建築を天下後世に残すことはできないじゃないか。それよりもまだ文学の方が生命がある。」と言われる。
  • 漱石は食べることを基点にしているが、米山の説は、空空漠漠として衣食を眼中に置いていないことに、漱石は敬服し、文学者になることを決意した。
  • 新たな文学論の構築を目指して英文科に進む。
  • その後、漱石は、以後の日本文学の基礎となるべき書物を著すという「天下の志」を実現すべく、取り組んでいった。

こういった漱石運命の変化は、日本文学史にも大きな影響を与えることになった。
「世の中は根気の前に頭を下げる事を知っていますが、火花の前には一瞬の記憶しか与えて呉れません」と、漱石は牛のように超然として押していった。
今では日本文学を論じる場合に、近代以降は漱石存在を抜きには語ることはできない。
夏目漱石は、文学におけるピラミッド創造したのである
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名言との対話5月17日伊能忠敬

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