Harvard University
1636年創立。その名前は、1638年に土地と蔵書を寄付した副牧師のジョン・ハーバードにちなむ。当時は Harvard College。1780年以降は Harvard University と呼ばれるようになった。現在Harvard CollegeといえばHarvard Universityの一部にしかすぎず、院を含まない学部課程を示す。現在の学長はLawrence H. Summers.
現在までに40人のノーベル賞受賞者を生み出している。
イギリスのケンブリッジ大学に習い、その土地もケンブリッジと改名した。
キャンパス内ツアーは年中行われている。ツアーガイドは現在の学部生。ツアーは無料で、興味深いハーバードの歴史を聞くこともできるのでお勧め。
大学学部への入学基準ははいわゆるAO(アドミッションオフィス)形式によるもの。高校の間の成績、課外活動、ボランティア活動、そしてアメリカの「センター試験」であるSATなどの総合評価で合否が決定される。総じて日本の高校を卒業した生徒がハーバードに入学することは稀なものの、近年では大阪、北野高校や神戸、灘高校から合格者が出ている。出願に必要な書類など、詳しくはハーバードのホームページを参照。
大学院への入学は各大学院で異なるが、基本的には、テスト結果(GREおよびTOEFL)、エッセー、推薦状、学部での成績、電話面接などによって合否が決まる。多様性を重視するため、TOEFLやGREが高得点でも落ちることもあれば、テストがぎりぎりのボーダーラインでも合格することもある。
下記に示す1大学(学部課程)、10大学院のほか、多数のセンターからなっている。
Harvard College(Faculty of Arts and Sciences)
Graduate School of Arts and Sciences
Harvard Business School
Graduate School of Design
Harvard Divinity School
School of Dental Medicine
Graduate School of Education
John F. Kennedy School of Government
Harvard Law School
Harvard Medical School
Harvard School of Public Health
Harvard Graduate School of Education
Harvardには日本人会があり、時折ハーバードに在籍する方たちが集まっている。学部には日本育ちの日本人が少ないこともあり、多くは院に留学する方、研究をしに来ている方々。例年100名程度。そこで知り合える人々はみないい人です。最近はMIT日本人会との交流も始まっている。
各スクールは、それぞれ独自のShield(校章)を有する。いずれもmotto(校訓)である「VERITAS」(ラテン語で「真実」という意味)という文字と、スクールカラーのクリムゾンレッド(濃い赤)が用いられている。
学部ではMIT、大学院ではMITに加えTufts大学Fletcher Schoolと単位交換制度が結ばれており、学生はお互いのクラスをほぼ自由に取ることができる。
HarvardとMITは地理的に近く、学校同士の交流が盛んである。MIT-Harvard間は地下鉄で2駅10分。また言語学や物理学、その他様々な分野で、二つの大学は研究を協力して進めている。CUA(Center for Ultracold Atoms)はその良い例。MITは科学、Harvardは社会学、というイメージで捉えられがちだが、Harvardは生物、化学、物理、数学など純科学においても素晴らしいプログラムを持っており、決してMITに見劣りはしない。
近所には在ボストン日本人御用達の日本食料品店Kotobukiyaがある。