★★★★☆ あらすじ 核戦争後に生まれた互いを慈しみ合う社会。幼少時からそんな社会に息苦しさを感じていたWHO螺旋監察官の女は、世界各地で同時多発的に起きた自殺事件の真相を探り始める。 感想 まずetml(Emotion-in-Text Markup Language)という架空のマークアップ言語を用いてこの本を記述するというアイデアが面白い。この形式だと簡潔に主人公の状況や感情、また補足情報などを伝えることが出来るし、読む側にとっても刺激的で新鮮な感覚を味わうことが出来る。そしてこの形式を用いていることが最後のオチにもつながっていく。よく出来た構成だ。 物語は、互いが互いを気にかけあうように…