ミステリ作家。 1966年、福岡県北九州市生まれ。文教大学女子短期学部文芸科卒業後、化学メーカー勤務を経て、1992年「ななつのこ」(東京創元社)で第3回鮎川哲也賞を受賞し作家デビュー。1995年「ガラスの麒麟」(講談社)で第48回日本推理作家協会賞受賞。 日常生活のちょっとした謎解きを、優しく、透明感溢れる文章で綴る作風。 夫は作家の貫井徳郎。
読書日記 2024年3月13-19日 ・伊坂幸太郎『クジラアタマの王様』 ・伊坂幸太郎『逆ソクラテス』 ・阿部和重、伊坂幸太郎『キャプテンサンダーボルト』 上下 ・下村敦史『失踪者』 ・オギ・オーガス、サイ・ガダム(坂東智子訳)『性欲の科学 なぜ男は「素人」に興奮し、女は「男同士」に萌えるのか』 ・スティーヴン・キング、べヴ・ヴィンセント編アンソロジー(白石朗、中村融訳)『死んだら飛べる』 ・岩下悠子『漣の王国』 ・アンソロジー『泥酔懺悔』 ・中村文則『掏摸』 ・加納朋子『ななつのこ』 ・辺見庸『反逆する風景』 以下コメント・ネタバレあり
加納さん最新作。出る情報全く知らなかったので、図書館の新着図書コーナーで 見かけて即予約。わーい、加納さんだー、と喜んでいたところに、内容紹介で 駒子シリーズの文字が・・・!!!えぇぇっ、あの駒子シリーズ!?今になって!? とびっくりしました。めちゃくちゃ大好きなシリーズだったので、そりゃもう、 読むのを楽しみにしていましたよ。とはいえ、読んだのは昔過ぎて、細かいことは 当然ながら全然覚えていなかったのですが・・・^^;; んで、読み始めて、加納さんからのまえがきを読んで、『同じ世界の話ではある けれど、ストレートな続きではない』とのこと。んん、微妙な書き方・・・と 思いつつ、読み始めると、確…
昨日の夜読み終わりました。今年2冊目の本は「ななつのこ」加納朋子さんの作品でした。 表紙のイラストに惹かれて去年ダウンロードした本でした。何となく恒川さんの「夜市」とか「風の古道」などの作品を思い浮かべたりしました。本を開いてみると全然想像していたのと違った(汗) 短大生の駒子(この本の主人公)は「ななつのこ」という本に出会い読了後作者にファンレターを出します。物語はその手紙からはじまるのですが、最後の最後まで作品に入り込めなかった私です。 どうせなら作中に出てくる「ななつのこ」が読みたい。そっちの方が読みたいとすら思ったくらい作品に最後まで入り込めないまま読了。想像していた感じと違ったからで…
こんにちは、めめです!!! 今週を乗り切れば夏休み。今まで夏休みと言えば、自分で計画して細切れに取ることが多かったので、まとめて取るのは久しぶりです。ゆっくりしたいと願いつつ、予定を詰め込んでしまったので休み明けにぐったりしないように気を付けたいと思います。さて、今週の読書記録です!! 新しい作家に出会いながら、合間に安定の作家に立ち戻る。普段はあんまり好奇心がなく、安定第一ですが、読書は冒険心が程よくあります。読んでみないと好みかどうかは分かりませんが、好みじゃないものも今の自分には合っていないだけということもありますよね。ピッタリ来る日が過ぎたかもしれないし、これから来るのかもしれない。本…
こんにちは、めめです。 7/28(金) 今日は待ちに待った健康診断だ。この時期はちょっと水分を制限するだけで喉の渇きを強く覚える。朝ご飯を食べていないし、喉もカラカラだしで、持ってきていた柚月裕子の「合理的にあり得ない」が全く集中出来ず、進まなかった。今回は身長が若干縮んでいたけれど、それを考慮しても問題ない体重だった。血圧がいつもより高くて驚いた(と言っても至極普通)。帰りは久しぶりに昔の同僚にあった。もう忘れられているかなと心配はあったけど、みんな覚えてくれていて嬉しかった。健診終了祝いにラップサラダとモンテールのティラミスを買って食べた。休日は普通に食べていたのに何だか久しぶりに食べたと…
すべて星や宇宙をモチーフにした短編集。どの話も読ませるが、幾つかの短編に登場する七星(ななせ)という少女がポイントになっている。 七星と父親は小学校の卒業記念旅行に石垣島へ赴く。母親は遠いところへ行ってしまい、二人で暮らしているという設定だ。そしてそこで出会う人々に様々な伏線があり、ミステリー作家らしくそれが読ませる。 七星の母親はスーパーウーマンであるらしく、そこにコンプレックスを持っている七星だが、それも後の伏線として生きてくる。 どの話も克己や成長が再生がテーマになっており、読後感良し。空をこえて七星のかなた作者:加納 朋子集英社Amazon
無菌病棟より愛をこめて (文春文庫) 作者:加納 朋子 文藝春秋 Amazon 出た当時に読んでいるけど今読むとまた受け止め方が違ってくる 10年以上前のことだから今はもっと治療とか環境とか進んでいるんだろうけれど 辛さキツさは変わらずある 買っちゃった なんだか突然タブレットが欲しくなって購入 相変わらず検討とか比較とかいう概念がないのでアイリスオオヤマ製をAmazonでポチッ 今日のブログはタブレットから投稿しております そろそろパソコンもやや怪しくなってきたしこちらで代用できれば良いのだけれど
螺旋階段のアリス 【電子書籍】[ 加納朋子 ]価格: 519 円楽天で詳細を見る 七編からなる脱サラ私立探偵物語 仁木順平は、つい最近まで、本社を丸の内に持つ、ある大手企業のサラリーマンだった。本年三月末付けをもって、休職扱いになっている仁木順平と助手安梨沙のコンビが不思議の国にいるような依頼者たちの不思議な依頼に立ち向かう。・螺旋階段のアリス・窓裏のアリス・中庭のアリス・地下室のアリス・最上階のアリス・子供部屋のアリス・アリスのいない部屋 続きを読む お読みいただきありがとうございました。 ポチっと👇 ランキング参加中読書ランキング参加中知識ランキング参加中社会
空をこえて七星のかなた (集英社文芸単行本) 作者:加納朋子 集英社 Amazon 大なり小なり星にまつわる人たちのお話が連なる連作集 最後に登場人物たちがつながってまるで星座を描くように一つの絵になっていくところは さすが東京創元社出身の作家さん
就活に失敗し、ネトゲ廃人の自宅警備員となっていた刹那(オンラインゲームでのHN)は、親に見捨てられ、島流しの憂き目に。付き合いのなかった伯父の残した遺産として離島にある建物を相続して住み込む羽目になったのだ。企業の研修センターとして建てられたものだが、現在は空き家であり、資産価値のない負動産でもある。 親に縁を切られ、初期の雑費だけ持たされて送り込まれた刹那はない知恵を絞り、自分と似たような境遇の人間を住まわせて費用を負担して貰うことを思い付く。そしてやって来たのが、日本の最高学府を卒業しているもののコミュ障で、アルバイトの面接にさえ受からないヒロだった。ヒロを得意のゲームに引き入れ、面倒を見…
加納朋子作品。最近集中的に加納作品を読んでる。この本は ルイス・キャロル「不思議の国のアリス」を題材にサラリーマンを辞めて探偵事務所を立ち上げた仁木順平。そこに突然あらわれた助手志望の安梨沙との探偵物語。 『螺旋階段のアリス』 特例での退職募集に応じて探偵業を始める仁木順平。奥さんは有名なシナリオライターだ。事務所を立ち上げたら螺旋階段から上がってきて覗いたのは若い助手志望の市村安梨紗。爽やかコンビで事件を解決していくことになる。最初のお客は亡くなった主人が隠したという貸金庫の鍵探しの依頼。2番目は向かいに住む美婦人の浮気していないという調査依頼。3番目は旦那さんから何もかにも優しくしてもらっ…
先日母に渡したKindleを、非常に上手に使っているので。五月の母の誕プレは「Kindleに入れる中身」にした。 誕プレなので、豪勢に買おうと思う。とりあえず候補を物色中。基本は「おもしろいエッセイ」か、「短編小説」。ある程度でひとくぎりがよいかなと思うので。 がっつり長編は、母が読みたければ既に買ったものがあるし。 若林正恭 彼の第一作目のエッセイ本は、わたしが読んだ本を以前母に回した。タレント本なんて、と、チラ見をしていたが。読了後にきゃっきゃと言っていた。若林の文章にハズレはないと思う。ナナメの夕暮れ (文春文庫)作者:若林 正恭文藝春秋Amazonご本、出しときますね?ポプラ社Amaz…
プロントのモーニング 『ハムチーズトーストセット』583円 ゆで卵かヨーグルトを選べます。 ゆで卵にしました♡ とろっと、たっぷりのとろけるチーズ♡ サラダもしっかりでドレッシングも好み♡ 『空をこえて七星のかなた』加納朋子 著 装幀:高橋健二さんという方 装画:坂月さかなという方 綺麗なブルーの濃淡は宇宙を感じ、 とても素敵です^^ 物語の入り口です。 宇宙と星を愛する人、星に関連する人達で紡ぐ7つのお話しです。 宇宙(マーベルw)と月が好きな私は、 そのワードだけでワクワク♡ それぞれ独立した短編集かと思いきや、、、 最後に実は繋がっていて驚きました。 何度も読み返して、 人物確認をしなが…
加納朋子作品。前読んだ本が面白かった。これが「二百十番館へ・・」につづく3冊目だ。息子が吹奏楽部に入って息子の思いに応えるべくミセスブルドーザーの異名の出版社の編集長でもある母の部の役員の人たちとの活躍が面白い。 『我ら荒野の七重奏』 息子の陽介が小6の時先輩のトランペットを聞いて同じ道を進もうと。先輩は私立中学だ。陽介も何とか私立と頑張るがあえなく自滅。公立中学にいって吹奏楽部へ入部するがトランペットの選にもれてファゴットに。女の子の先輩に教わって不合格の憂鬱も楽器の変更の憂鬱も解消されて陽介は頑張る。母陽子は出版社の編集長でブルドーザーの異名で恐れられている人物だ。PTAの役員もやっていた…
桜も、もう八重桜に移行しつつありますね。 さて、この1ヵ月超、忙しくて死にそうだった~というだけの短い近況報告(愚痴ともいう)です。 ちょっとまえに撮った桜の花 この年度の変わり目は、現在の職場に入社してから過去最高の忙しさでした。だいぶ落ち着いてきましたが… 詳細は控えますが、主な理由としては、休職者やあまり仕事ができない人、いわゆるローパフォーマーが絡んでのことです。私も障害者枠での雇用で制限を受けて(守られた中で)働いているので、下手するとブーメランになりかねないのですが… 夜桜~ 今、企業は本当に従業員に対して弱腰になっています。リストラしまくっていた時代がこの国にあったなんて信じられ…
加納朋子作品。2作目を読む。前作は短編でどれも面白かったけれど今回は題名の二百十というのはニートということらしい。大学をでたけれど就活もままならず結局はゲームで日々の暮らし。ゲームをしない自分的にはいまいち面白くない。 『二百十番館にようこそ』 ゲームばっかりやって逃げている息子に死んだ母の伯父が離島に会社の研修所を遺贈する。ゲイム名は刹那といい。父から50万円だけ送られて絶縁宣言されてしまう。島では島のおばあちゃんたちに可愛がられ、建物を利用してゲーム仲間を勧誘してBJとかヒロとかひさしとかが集う。ヒロは東大出・BJは元産婦人科医・ひさしは筋肉自慢などゲームとともにユニークな人たちだ。人生を…
1(ONE) (創元クライム・クラブ)作者:加納 朋子東京創元社Amazon 大学生の玲奈は、全てを忘れて打ち込めるようなことも、抜きんでて得意なことも、友達さえも持っていないことを寂しく思っていた。そんな折、仔犬を飼い始めたことで憂鬱な日常が一変する。ゼロと名付けた仔犬を溺愛するあまり、ゼロを主人公にした短編を小説投稿サイトにアップしたところ、読者から感想コメントが届く。玲奈はその読者とDMでやり取りするようになるが、同じ頃、玲奈の周りに不審人物が現れるようになり……。短大生の駒子が童話集『ななつのこ』と出会い、その作家との手紙のやり取りから始まった、謎に彩られた日々。作家と読者の繋がりから…
加納朋子作品。初めての作家。1966年北九州生まれ.文教大短期大学卒。鮎川哲也賞や日本推理作家協会賞などを獲得。8篇の短編集なのだがどれも面白い。文章が歯切れがあるし会話にも切れがある。好きだなあ。違った本を借りてこよう。 『モノレールねこ』は迷い込んできた野良猫と思われるデブ猫があるとき首輪をつけてきた。首輪に紙が挟んであってそれによって男の子と女の子が猫を通して文通が始まる。しかしある時デブ猫は車に轢かれた。文通は途絶えそれから十数年後偶然に・。 「パズルの中の犬」は子供のころ離婚した母に育てられて結婚して専業主婦になったのだが・・。手の空いた時間にパズルを趣味にしてる話だが・・。 「マイ…
『ミステリマガジン』2024年5月号No.764【シャーロック・ホームズを演じる】 毎度毎度のホームズ特集ですが、今回は変化球で来ました。「ノサカラボ 野坂実氏メール・インタヴュー」 朗読劇というニッチなホームズ。 「サー・ヘンリー・バスカヴィル殺人事件」エリザベス・エルウッド/日暮雅通訳(The Murder of Sir Henry Baskerville,Elizabeth Elwood,2023)★☆☆☆☆ ――私は効果音に合わせて魔犬を撃った。サー・ヘンリー役のロジャーが野獣に噛みつかれたようによろめき、白目を剥いてステージの床に落下した。凶器は小道具室に保管されていたリヴォルヴァー…
1冊ずつ感想を書きたいところだが、アウトプット能力が追い付かず、とりあえず備忘録として読んだ本を羅列してみよう 立花隆 最後に語り伝えたいこと-大江健三郎との対話と長崎大学の講演 (単行本) 作者:立花 隆 中央公論新社 Amazon 戦争に対する視点について、『原爆を落とされたという被害者意識だけでいいのか、日本がアジア諸国に行ってきたことは償えているのか』という観点を示された。 『赤い死体と黒い死体』についての話は、これまでの自分の中の戦後観の偏りを指摘されたように感じた。「赤い死体」は、加害者としての日本を象徴し、「黒い死体」は被害者としての日本を象徴している。 そして、環境についての語…
・読んだ本 町田そのこ「夜明けのはざま」(9)家族葬を営む葬儀場が舞台となる連作短編集。ひとの死が扱われているのでどうしても泣くしかない。わたしの涙腺を舐めないでほしい。凝り固まった家父長制度に囚われた価値観や、ジェンター間の埋まらない価値観の相違なども含めて、他人と分かり合うことの難しさや、自分の軸を保ち続けることの難しさや、それでもそれらと折り合いをつけて生きていくことについて考えたり。葬儀屋での仕事をやめてほしいと頼む彼と別れた彼女の選択にちょっぴり切なくなったけど、それでも髪を切った彼女の潔い姿に泣き笑いしてますます瞼を腫れあがらせるのであった。 近藤史恵「間の悪いスフレ」(10)ビジ…
二月も今日で最後。 うるう年だから一日長いはずなんだけど、ちっともそんな気がしない。 今月はおうたの練習三昧で、手仕事も本を読むことも遅々として進まずだったけど、材料や本を買う方も控えたので多少山が減ったかなあ。 <コミック> ・税金で買った本 8、9 定番の面白さ。 相変わらず図書館の裏側の知らない部分が覗けて、ふむふむ。 なんて書いてたら10が出たようで、、、。買いに行こうっと。 こうして本は積み上がっていく。 ・舞妓さんちのまかないさん 25 幼馴染の3人の進む道が、それぞれ方向が定まってきつつある。 さみしいような晴れがましいような。 さてこれからこの3人、どんなふうに進むのかなあ。 …
1(ONE) 駒子シリーズ (創元クライム・クラブ) 作者:加納 朋子 東京創元社 Amazon 大学生の玲奈は、全てを忘れて打ち込めるようなことも、抜きんでて得意なことも、友達さえも持っていないことを寂しく思っていた。そんな折、仔犬を飼い始めたことで憂鬱な日常が一変する。ゼロと名付けた仔犬を溺愛するあまり、ゼロを主人公にした短編を小説投稿サイトにアップしたところ、読者から感想コメントが届く。玲奈はその読者とDMでやり取りするようになるが、同じ頃、玲奈の周りに不審人物が現れるようになり……。短大生の駒子が童話集『ななつのこ』と出会い、その作家との手紙のやり取りから始まった、謎に彩られた日々。作…
20冊超えて読めて良かった。 ・印象に残った作品 自転しながら公転する 風が強く吹いている 1(ONE) 福家警部補の挨拶 君が手にするはずだった黄金について 弱キャラ友崎くん (Lv.11) ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論 XI 誰が書いたかシャーロック いつか、彼女を殺せますように 旅する練習 西由比ヶ浜駅の神様 推理の時間です 非科学的な犯罪事件を解決するために必要なものは何ですか? 1月の読書メーター読んだ本の数:28読んだページ数:9379ナイス数:505非科学的な犯罪事件を解決するために必要なものは何ですか? (ファミ通文庫)の感想異能がある世界で警察が難事件に立ち向か…