ゾンビ鹿病とは、正式には慢性消耗病(Chronic Wasting Disease, CWD)と呼ばれる疾患で、主にシカを含むウシ目(シカ科、ウシ科など)の動物に感染し、脳に異常なプリオン蛋白を蓄積させることにより発症します。この病気は、感染した動物が急速に体重を落とし、強い消耗状態に陥ることが特徴で、結果的に死に至ります。その様子がまるでゾンビのように見えることから、「ゾンビ鹿病」という俗称がつけられました。 発症と症状 ゾンビ鹿病に感染した動物は、以下のような症状を示します。 重度のやせ細り 歩行困難 無関心または人間に対する異常な恐れがない 唾液、鼻水、涙の過剰分泌 食欲不振 支離滅裂な…