正月に妹と〝執着〟について語り合ったと書いたが、 なんと、今年に入ってから、妹と同じく、僕もまた、 世界に対する執着がどんどん薄れていっている。 なんていうか、欲しいモノ、とか、やりたいこと、とか、 こうなったらいいなあ、という願望が無くなってゆく。 まあ、こう書くと、 「これといって、したいこととか、欲しいものもないし、 別に明日死んだって全然かまわないよ」 というような、虚無的で投げやりな感じに、 受け取られえるかもしれないが、そうではない。 外側でなにが起こっても起こらなくても、 現実とは関係なしに〝エクスタシー〟なのだ。 「私はもう、この幻想世界には何の未練もないので、 いつ死んだって…