石見銀山と銀山の外港温泉津を結ぶ街道の中継地点に位置する宿場町。現在の大田市温泉津町西田。銀山と温泉津の間の物資輸送の拠点として栄えた。また16世紀末の史料から、銀山や温泉津周辺で活動する人物が住んでいたことも分かっている。 西田の町 西田地域の支配 石見銀山と物資輸送 西田の住人と周辺地域との関係 関連人物 参考文献 西田の町 天正三年(1575)、薩摩から上洛していた島津家久は山陰を経由して帰国の途に着く。六月二十四日、石見銀山に一泊した家久は、翌二十五日に出立し、「西田町」を通過して同日に「湯津」(温泉津)に到着している(「中書家久公卿上京日記」)。「西田町」の名称から、すでにこの頃には…