2024年4月某日 青森旅行に行った。 上野駅から新幹線に乗った。隣の席では小さな子どもが母親に抱かれながら眠っている。こちら側に飛び出した小さな足の裏の暖かさを右太ももに感じながら、新幹線はひたすら北上した。 終点の新青森駅に着く直前、どこかの車両で赤ちゃんが泣いていた。目を覚ました隣の子どもが「ないてるねー」と言う。それに対して母親が「大丈夫よー」と言うので、子どもはそれを真似して「だいじょうぶよー」と何度も繰り返す。旅の始まりにかかる大丈夫のまじない。 新青森駅から在来線に乗り換える。ディーゼル車が音を立てて走る。ボックス席に、親子で旅行にきた女性2人と座る。40分くらいで弘前駅に着き、…