たぶん中島河太郎氏の影響だと思うんですが、これまでの読書の過程で推理小説だけでなく、その文学史的な系譜にも関心がありまして、余技的にいろいろ調べています(研究発表するつもりはないんですが)。 今回は、日本の戦前の推理小説について、簡単にまとめてみようと思います。独自研究なので、記憶違いや誤りもあるかもしれませんが💦 戦前の日本の推理小説 日本の推理小説は19世紀中に黒岩涙香が短編「無惨」を書いたことに始まるが、推理小説の市場ができあがるのが1920年代で、約40年かかっている。この期間はエドガー・アラン・ポーが「モルグ街の殺人」を書いてからアーサー・コナン・ドイルが『緋色の研究』を書くまでの期…