乙一さん初の本格館ミステリー。確かに、乙一さんがここまでがっつりと本格 テイストのミステリ書かれたのは初めてかもしれない。まぁ、銃チョコなんかも 本格に入るのかもしれないけど・・・あれは子供~YA向けに近いレーベルだったしね。 大樹の周りに建てられたバベルの塔のような館で起きる連続殺人事件を描いた作品。 この館で使用人として雇われている穂村時鳥(ほむらほととぎす)が主人公。 なかなか設定がややこしいのですが、彼女は密かに妊娠していて、ある日、その お腹の子どもと会話が出来るようになります。未来ではツバメと名付けられて いるその息子は、今回の大樹館で起きる連続殺人事件のことも知っていて、未来 で…