ローカル線の古びた電車で諷市の津駅に向かう 待ち合わせの駅は酷く田舎な港町の駅だ 列車は山間と港の間を抜けてコトコト進む やがて人気のない寂れた津駅に到着した ここで待ち合わせたのは古い知り合いでかなり久しい友人だ 共に駅前の「ひせん」という古いおでん屋に向かう ひせんのおでんはかなり変わった料理でおちょこほどの小さい器に秘伝のたれを絞り出してそこに小さなおでんと呼ばれる煮物を浸していただく ひせんのおでん 秘伝のたれは秘密で店員の女性の小さな手がなにやら不可思議な容器を器用に絞ってたれを上手に小さな器に入れる 「さあ、どうぞ」と言われ小さな煮物を小さな器のたれに浸していただく 「これは伝統の…