音の振動は「骨」から「蝸牛」へ直接伝わる仕組みとは? 私たちが「音」を感じる方法といえば、空気を介して耳に届く音波を鼓膜がとらえる「気導聴」が一般的です。しかし、実はもう一つのルートが存在します。それが「骨導聴(こつどうちょう)」です。骨を通じて直接内耳に音が伝わる仕組みは、補聴器や音響機器、さらには医療の分野でも活用されています。本記事では、この興味深いメカニズムについて詳しく解説します。 📢 骨導聴の基本原理 骨導聴とは、音の振動が頭蓋骨を通じて直接内耳の蝸牛(かぎゅう)に伝わる現象を指します。通常の気導聴では、音波は外耳道を通って鼓膜を振動させ、その振動が耳小骨(じしょうこつ)を介して蝸…