我が家では自家製の「紅生姜づくり」をしている。郷土の奈良では、梅干しを漬け終わったあとの瓶には、赤紫蘇・梅酢などが残ったまんまとなるので、これを再利用と言うか廃物利用しての、新生姜を漬けての紅生姜づくりがお盆過ぎから始まる。出来上がれば大阪名物紅生姜の天ぷらが味わえる。 新生姜を使うと、辛みがマイルドなうえに軟らかく瑞々しい紅生姜が出来上がるので、実家を離れた今も「ん十年」作り続けている。新生姜は皮を剥かず、根元から切り分けて汚れをザッと洗い流すと、水分をキッチンペーパーでふき取り、生姜の重量に対して約3%の塩を混ぜ合わせて1時間馴染ませる。水が出るので汚れと水分を綺麗に拭取り、陰干しを一昼夜…