内田 樹氏の講義で、「ある論理で勝つとそこから抜けられなくなり、それは怖いことである」といった趣旨のことをおっしゃっていた。ほかにも多くのテーマが語られる中、これはどういうことなのかと深掘りしてみたくなった。「勝つ」という言葉でまず思い出したのが、水前寺清子が歌った「どうどうどっこの唄」である。たった一人で困難に立ち向かう男の意気地を示す、といわれ、 作詞の星野哲郎は「やるぞみておれ、口には出さず」といった歌詞もあり、高度経済成長期にあって時流に逆らう気概をこの曲に託したそうである。歌の一番は、こうである。勝った負けたとさわぐじゃないぜ あとの態度が 大事だよ すべる ころがる立ち上る 歩く …