龍馬は1人ではなかった 4人目の龍馬-01- 慶応2(1866)年1月23日「寺田屋事件」 薩長同盟が成立した2日後のこと。幕府伏見奉行所は、坂本龍馬の捕縛を目的として、深夜、寺田屋を襲撃。捕り方の数は百数十人。対するは、龍馬と同宿していた長州藩・三吉慎蔵。寺田屋を囲む不穏な空気に気づいたのは、一階で入浴中の "お龍" だった。お龍は裸のまま2階の龍馬に危機を知らせる。 ------これは誰もが知るところの事件だが、歴史年表をよく見ると2日前に「薩長同盟」が成立している。どこかおかしい。この点と点、簡単には結べない----- 龍馬は、踏み込んできた捕り方相手に、拳銃を打っ放しながら三吉と共に応…