いただきものの赤魚を焼いて、一杯やります。明けて初の、いわば祝い酒です。 赤魚といえば、粕漬に加工されたものを、スーパーでよく視かけます。あれの冷凍鮮魚です。ただしサイズがでかい。半身まるごとです。食事のおかずとするなら、私には二回分ですけれど、今日は他にあまり食わぬつもりなので、豪勢に半身をそっくり焼きます。 水産加工品を商う学友があって、毎年暮れになると、正月食品の目録を送ってくださいます。新巻鮭を発注する力が私にはないし、ウニだのホタテだのも注文できません。スモークサーモンがせいぜいです。むしろ目録の下のほうに、添えもの関連商品として掲載されてある、黒豆だの伊達巻だの栗きんとんだのカマボ…