言われてみれば当たり前のことだが、江戸時代には戸籍はない。近代明治国家が、すべての人民を一元的に管理し、徴税と徴兵を課すために作ったのであり、そこで日本人とされた者が住むところを本邦の領土としたのだ。いや、その逆も然り。我が国土に住む者を日本人とした。始まりはそうだった。 いわば、国家の都合である。民衆が寄って、おらが国王を据えたのではなく、武士階級の権力闘争により統一国家を為した際、武士階級の管理手法を万民に応用しようとしたのだ。なので国家として、国民の権利を保護することを第一に始まった制度ではない。そして、そのことが権利の主体となることから溢れ落ちる人を生みだすこととなる。そもそもが、手続…