天才投資家たちの思考回路 という副題がついているが、本書はルポではなく、投資家を主人公にした短編小説集だ。 <著者紹介>によると、1934年生れの岡西は大学卒業後、みずほ証券に入社。国内営業の他、企業調査、投資顧問業務にも携わり、海外(フランクフルト、ジュネーブ)勤務経験もある。そして興味を引くのは、同業者である、という点だ。62歳から行政書士・社労士事務所開業、とある。しかし残念ながら、2013年6月に逝去されている。 本書の初版は著者逝去後の2013年9月、ご遺族がまとめたらしい。僕が書店で偶然見かけたのは、今から5,6年前だ。その時一気に読んでしまい、その後も時間のある時に、気に入った作…