ilyaのノート

いつかどこかでだれかのために。

住田町:東日本大震災後の「東海新報」記事(1)

岩手県気仙郡(大船渡市、陸前高田市、住田町)の地元紙「東海新報」記事。2011年4月27日より、東日本大震災以降停止していたwebサイトの更新が再開された。
東海新報社 http://www.tohkaishimpo.com/
▽記事はタグ付けされており、最新記事はトップページ左カラムの「各地のニュース」から大船渡市、陸前高田市、住田町タグそれぞれを抽出して一覧できる(「気仙地区」タグの記事は抽出できない)。「過去記事検索」では、「気仙地区」タグの付された記事も検索可能。
東海新報以外のマスメディア報道については別エントリーに。
▼トーカイ女子部(東海新報社)さんの3.11 - Togetter http://togetter.com/li/341215
▼東日本大地震を巡る2紙の話・石巻日日新聞と東海新報〔2011年04月17日〕|Garbagenews.com http://www.garbagenews.net/archives/1737498.html


▼気仙川あす解禁 盛川は〔7月〕3日今シーズンのアユ漁〔2011年06月30日〕|東海新報 http://www.tohkaishimpo.com/scripts/index_main.cgi?mode=kiji_zoom&cd=nws6736
陸前高田市と住田町を流れる気仙川。東日本大震災下流部に大きな被害を受けたが、例年通り県内河川のトップを切って7月1日午前4時にアユ漁が解禁される。/ 今回の震災で気仙川は金成橋(陸前高田市横田町)より下流に大量のがれきが流れ込むなどした。好ポイントが多い住田町側へのそ上の有無が心配されたが、同川漁協(佐藤啓一組合長)では「連日の雨で遅れはあるようだが、世田米などでも確認できた」とする。/ 同漁協では例年、解禁を前に中間育成した1500キロほどを放流しているが、今季は震災によって大幅縮小を余儀なくされ、稚アユは南部馬淵川、盛川両漁協産の計800キロにとどめており、関係者は釣果にどう反映されるか注目している。/ 一方、大船渡市の盛川では3日午前4時解禁となる。同川漁協(佐藤由也組合長)と北里大学海洋生命科学部が赤崎町中井付近から日頃市町上板用付近までの3エリアでこのほど行った合同そ上調査では、15〜20センチほどのそ上が広範囲で確認されている。 2011年06月30日付 5面」


▼兵庫の専門学校生14人 住田型仮設建設手伝う〔2011年6月22日〕|東海新報 http://www.tohkaishimpo.com/scripts/index_main.cgi?mode=kiji_zoom&cd=nws6712
兵庫県姫路市にある日本工科専門学校(内藤康男校長)の生徒14人が〔6月〕20日から、陸前高田市小友町のオートキャンプ場・モビリア地内で進む応急仮設住宅建設に参加している。住田町の第3セクター・住田住宅産業㈱(佐々木一彦社長)による木造1戸建てタイプ建設をボランティアとして手伝っており、「これまで学んだ技術と木のぬくもりで被災者のみなさんに安らぎを」と張り切っている。/ 16年前の阪神淡路大震災を経験した関係者も少なくない同校。東日本大震災発生を受け「学校として被災者が立ち上がるための後方支援を」と模索していたところ、森林認証制度をとりまとめるFSCジャパンを通じて住田町の取り組みを知ったという。/ 町では今回の震災にあたり独自の木造応急仮設住宅を建設。現在は住田住宅産業が県の60戸分をこの住田型で請け負っており、町を通じて同社に協力を打診し快諾を得た。/ 「阪神淡路大震災から東日本大震災へつなぐ 学ぶ技術でボランティア」と銘打ち、同県建設業協会などが協力。建築工学科と建築職人マイスター専攻科の1、2年生14人が陸前高田行きを志願した。/ 生徒たちは内藤校長ら教職員とともに18日夕にバスで学校を出発。1000キロ以上を走り19日に現地入りし、翌20日から住田住宅産業の大工とともに作業を始めた。/ 21日午前は2戸の建設に着手。日ごろの授業や盛んな就業体験に加え、前もって住田型仮設の図面を研究してきたという生徒たちは、地元大工の指揮のもとで手際よく作業を繰り広げ、一帯に小気味よい槌音を響かせた。/ 23日まで作業にあたるといい、建築工学科2年の津山真樹さん(19)は、「テレビで見たのとは違い、現地は想像以上に悲惨。だからこそ1日も早く被災者のみなさんが入居できるよう、頑張って建てたい」と意欲を見せていた。/2011年06月22日付 5面」「〔写真キャプション:〕▲住田型仮設住宅建設に力を合わせる日本工科専門学校の生徒たち=陸前高田市小友町」


▼世中に感謝の盾 災害派遣陸自から〔2011年06月15日〕|東海新報 http://www.tohkaishimpo.com/scripts/index_main.cgi?mode=kiji_zoom&cd=nws6693
東日本大震災による陸上自衛隊災害派遣拠点の一つとなっていた住田町の世田米中学校(内海行英校長、生徒79人)にこのほど、活動を終えた同隊第4施設団第6施設群(愛知県豊川駐屯地)から感謝の盾が贈られた。/ 震災発生後の3月15日から同施設群が校庭や体育館に入り、6月3日までの間、大船渡、陸前高田両市でがれき撤去や行方不明者捜索などを繰り広げてきた。/ この間、学校からの呼びかけで隊員を講師に招いた「職業選択講話」など交流機会も設けられ、隊員たちは任務を終えて帰隊する前、敷地内の草刈りや体育館の窓ふきなどを行っていった。/ 贈られた盾は、「東日本大震災災害派遣の御協力に感謝をこめて」の文字とともに、第4施設団のロゴマークである羽ばたく鳳凰(ほうおう)があしらわれたもの。/ 施設群長の小田英明1等陸佐による「元気溌剌とした生徒の皆さんと朝夕の登下校時に挨拶を交わせたこと、職業選択の授業の一環で生徒の皆さんと直接コミュニケーションの場を設けていただいたこと等は、隊員一同大きな励みとなり派遣任務を遂行する原動力とすることが出来ました」などとしたためた手紙も添えられていた。/ 同校ではこれらを校内に展示するとともに、近く生徒たちによる感謝の手紙を贈る予定。内海校長は「日常ではあり得ない自衛隊のみなさんとの日々は、あいさつ面などで生徒にいい刺激を与えてくれた。住田は直接の被災地ではないが、気仙地区の一員としての自覚を促す機会にもなったのでは」と話している。/ 2011年06月15日付 4面」 「〔写真キャプション:〕▲陸上自衛隊第6施設群から届いた感謝の盾=世田米中」

▼叙位、叙勲を伝達 泉田元町長と佐藤元町議遺族に 住田町〔2011年06月15日〕|東海新報 http://www.tohkaishimpo.com/scripts/index_main.cgi?mode=kiji_zoom&cd=nws6694
「住田町役場で〔6月〕14日、〔2011年〕2月に亡くなった元町長の泉田豊氏=同町世田米=への叙位、同月亡くなった元町議の佐藤稔氏=同町下有住=への死亡叙勲伝達が合わせて行われた。/ 伝達式は町長室で行われ、多田欣一町長から泉田氏の長女の直子さん(63)に従五位、佐藤氏の長男の拓光さん(42)に単光旭日章が贈られた。/ 多田町長は「泉田さんは、現在の森林・林業日本一の町づくりの礎を町政施行当初から築いていただき、佐藤さんは昼夜問わず農林業や地域振興に尽力いただいた。それぞれの功績に感謝したい」と述べた。/ 泉田氏は、熊本県菊池郡菊陽町生まれ。昭和22年から住田町内で中学、高校教諭を務め、同36年の町長選に出馬し初当選。以後通算5期を務め、平成元年に勇退した。/ 在任中は、米、園芸、畜産などの集約的複合経営形態を特徴とする「住田型農業」確立や林業振興の施策を推進。自治功労から昭和57年に町勢功労、平成2年の叙勲で勲五等旭日章を受章。昭和60年には町制30周年記念町勢功労(特別功労)、平成17年には同50周年記念町勢功労(協力者功労)を受けた。2月6日に92歳で逝去した。/ 佐藤氏は、昭和58年から平成7年までの3期12年住田町議を務め町勢発展に尽力。平成2年に消防功労、同7年に自治功労で町勢功労を受章。2月22日に72歳で逝去した。/ 2011年06月15日付 1面」 「▲多田町長から叙位、叙勲を伝達された故・泉田元町長の長女・直子さん(中)と故・佐藤元町議の長男・拓光さん(左)=住田町役場」

▼「うごく七夕」開催へ 8月6、7日に高田小で〔2011年06月14日〕|東海新報 http://www.tohkaishimpo.com/scripts/index_main.cgi?mode=kiji_zoom&cd=nws6688
陸前高田市の夏の風物詩「うごく七夕」が、例年通り8月7日に開催されることになった。高田町と米崎町に12ある祭組のほとんどが被災した中、有志の手で規模を縮小して実施。6日には前夜祭も行う。準備期間が短く課題も多いが、同七夕実行委員会(千田勝郎委員長)は本番に向けて急ピッチで準備を進めている。/ 威勢のいいお囃子と、祭組ごとに華麗さを競う山車が見事な「うごく七夕」。高田町内を昼夜2回練り歩き、夜の部では電飾が幻想的な光景を作り出す。もとは死者や祖先の鎮魂のために始まったとされ、大石、鳴石、森の前、駅前、中央、大町、荒町、和野、川原、松原、長砂、沼田の12団体が参加してきた。/ この震災では多くの祭組が被災し、山車や太鼓類も流失。会場となる通りも壊滅状態だが、「七夕を存続したい」と立ち上がった長砂地区のメンバーが各祭組へ呼びかけ。自治会単位の参加は難しいため、準備は有志約40人が担う。山車は全体で1台制作する予定で、「小さくとも自分たちの山車も作る」という組もあるという。/ 元来、絢爛豪華な飾りが特徴。NPOや他地域の祭り団体が支援を申し出たり、住田町の松田林業が木材を提供するなどして山車作りが進められているが、大量に使われる和紙などの資材調達は困難を極めている。/ 現在は長砂祭組ホームページ(http://ip.tosp.co.jp/i.asp?I=nagasuka_tanabata )で義援金を募っており、地元業者からの資材購入に充てたい考え。近々総合サイトも開設される予定だ。/ 当日の会場は高田小学校を予定。前夜祭となる6日(土)は電飾で飾られた山車を登場させるほか、ライブイベントや同市飲食業組合による屋台村を設置。7日(日)昼には山車上でのお囃子を披露する。/ 今月〔6月〕26日(日)には盛岡駅前で行われる「復興食堂」のイベントにも参加し、募金を呼びかける。現場を統括する福田紀雄さん(41)は、「津波で亡くなった人の供養のためにも、祭りは途絶えさせたくない」と、準備に熱意を燃やす。支援や内容についての問い合わせは福田さん(℡090・8252・****)へ。/ 2011年06月14日付 5面」 「〔写真キャプション:〕▲昼夜で異なる味わいが楽しめる陸前高田市の「うごく七夕」(写真は過去の様子)」

▼災害VC住田基地 香川の有志ら入浴施設〔2011年06月12日〕|東海新報 http://www.tohkaishimpo.com/scripts/index_main.cgi?mode=kiji_zoom&cd=nws6685
「大船渡、陸前高田両市でボランティア活動を行う人たちの拠点となっている陸前高田災害ボランティアセンター住田町基地に、香川県などの有志によって仮設風呂が設置された。旧小学校の同基地にはこれまで入浴施設はなく、利用者は別施設まで移動して汗を流していた。風呂の設置は、復旧・復興支援に力を尽くすボランティアたちの英気の源となっている。/ 遠方から同市へ訪れる人たちに宿泊場所を提供し、より安心な環境でボランティアに専念してもらおうと設けられた住田町基地。大船渡、陸前高田まではともに車で30分ほどの場所に位置する大股地区公民館を活用し、町と町社会福祉協議会が地域にも協力を呼びかけ、4月末から開放している。現在、平日で20〜50人ほど、週末には100人に至る利用がある。/ 風呂の設置は、被災地のため力を尽くすボランティア活動者によりよい環境をと、香川県丸亀市の齊藤正・轂(こしき)工房が中心となって展開する「ZENKON湯(ゆ)」プロジェクトが申し出た。/ 「ZENKON」は、仏教用語の「善根」のこと。小さく細い善を重ねることで太い大木のような善ができるという考え方で、四国88霊場の遍路を接待することをこう呼ぶという。一つ50万円ほどで設置できるといい、今回の震災に際して賛同者を募りながら、陸前高田市気仙町の双六公民館はじめ、南三陸町石巻市の避難所に設置している。/ 4畳ほどの木造で、浴槽のほか脱衣場スペースなどを備え、薪やガスで湯を沸かすことができる。住田町基地には今月〔6月〕6日に同プロジェクト関係者らが資材とともに訪問し、設置作業に汗を流した。/ 翌7日からさっそく使用開始となり、1カ月前にも同基地を利用したという男性は「快適さが増している」、別の女性は「木の香りがして、とてもいいお湯」と満足げだった。/ 地元運営スタッフの一人は、「住田にふさわしい木造風呂に仕立てていただいた」と厚意に感謝。「全国のみなさんの活動が刺激となり、地元でもボランティアの人たちをボランティアで支えようという輪が広がっており、これからも後押ししていきたい」と話していた。/ この入浴施設は、同様にボランティア活動拠点となっている同町上有住の五葉地区公民館にも設置される予定という。/ 2011年06月12日付 4面」 「〔写真キャプション:〕▲ボランティア活動拠点の大股地区公民館に設置された入浴施設=住田町」


▼トレーラーハウスでケア 「愛知ネット」1年間の長期支援〔2011年06月10日〕|東海新報 http://www.tohkaishimpo.com/scripts/index_main.cgi?mode=kiji_zoom&cd=nws6679
「愛知県の「NPO愛知ネット」(天野竹行理事長)の臨床心理士チームは、避難所になっている大船渡市民文化会館リアスホールの駐車場にトレーラーハウスを設置しカウンセリングを行っている。被災者の心のケアの支援活動は来年3月末まで長期にわたる予定で、臨床心理士のみで編成する支援チームの派遣は全国でも初めての試みという。/ 臨床心理士チームは、大震災発生後の4月2日に先発隊が入り、1週間交代で現在は4人のカウンセラーが来談者の悩みなどを聞いてケアにあたっている。/ カウンセリングは、絵本に出てくるようなかわいい木調のトレーラーハウスの中で行われ、凝った照明と内装はリラックスして相談できる雰囲気。/ 阪神大震災を機に設立された愛知ネットは、不登校などの受け入れ、社会教育活動、まちづくり支援などをはじめ、災害救助活動では中越地震などの被災地でインターネットでの情報発信を行っている。/ 臨床心理士チームの派遣は今回が初めて。支援活動は復興の状況にもよるが3月まで1年間の予定。/ 臨床心理士の木原英里子さんと事務局員の勝屋弘文さんは初期から詰めており、広島県児童養護施設で虐待児童のカウンセリングをしていた木原さんは、震災後、被災地での支援活動を希望し臨床心理士チームのメンバーとなった。/ 津波で家や職場を流され、経済的な悩みや先の見通しが立たない不安を訴える被災者たちが訪れており、「全人格を認めその方の心に寄り添いつつ健康な心の面を引き出していければ」と木原さん。/ これまで臨床心理士が医療保健チームに入り被災地で活動している例はあるが、全員が心理士という支援チームは「全国的にも初めて」という。宿泊用トレーラーハウスを置いている住田町農林会館から拠点のリアスホールに通っており、市内五十数カ所の避難所を回り終えた現在は、保健福祉チームと連携して福祉の里、仮設住宅、在宅訪問も行っている。/ リアスホールのトレーラーハウスには「こころの里」と張り紙し、扉を開けて待っている。今月〔6月〕13日からは月曜と水曜〜金曜日の午後2時〜同4時に開けており、予約して訪れる場合は月曜と水〜日曜日の午前9時〜午後4時。予約は電話番号「080・6010・****」で受け付けている。/ 2011年06月10日付 5面」

▼住田6月議会開会 多田町長「庁舎建設前向きに」 震災対応に質問集中〔2011年06月09日〕|東海新報 http://www.tohkaishimpo.com/scripts/index_main.cgi?mode=kiji_zoom&cd=nws6678
「住田町議会6月定例会は〔6月〕8日開会した。一般質問に登壇する7議員すべてが東日本大震災に関連する質問を通告しており、同日はこのうち4議員が震災対応や今後の対策について町当局の考えを質した。多田欣一町長は「従来の対策で不足していたこと、予想以上に機能したものが浮き彫りになった」とし、一時は計画しながら凍結中となっている新庁舎建設も視野に、町として防災のあり方について見直す意向を示した。/ 同日一般質問に登壇したのは、林崎幸正(無所属)、千田明夫(同)、村上薫(同)、佐々木春一(共産)の各議員。いずれも東日本大震災発生後の町の対応や今後の施策について取り上げた。/ 当局側は、主に大船渡、陸前高田両市に対し、捜索活動への消防団派遣、炊き出しや物資提供、町職員派遣、給水支援、町有地への応急仮設住宅建設、各施設でのボランティア拠点活用など、これまでとっている対応を説明。/ 従来の防災対応の課題としては、老朽化著しい役場庁舎の耐震性、ライフライン寸断状況下での連絡通信手段確保といった項目を挙げた。/ 役場庁舎は昭和33年建設で耐用年限とされる50年を超え、耐震強度は基準値(1・0)の半分しかない。今回の地震では壁の一部崩落などがあり、発生当初から数日間は屋外テントに災害対策本部を置いて対応した。/ 町では新庁舎建設を目指して平成5年に基金積み立てを開始し、同19年には町民も含めた検討委員会も設けるなど議論を重ねてきたが、翌20年からの木工団地へ7億9000万にのぼる公金融資実施後、建設の当面凍結を表明していた。多田町長は「今回の震災で行政機能の重要性を改めて痛感し、前向きに取り組みたい気持ちを強くした」との認識を示し、凍結の解除または期間減少につながるともくみ取れる発言をした。/ 一方、鈴木玲総務課長兼東日本大震災支援室長は、「衛星電話の不備で県や関係機関への即時連絡ができなかった。危機管理における反省点の一つ」とし、長期停電により稼働しなかった防災行政無線中継局用発電機などとともに、整備を今議会提出の一般会計補正予算案に盛り込んだことを述べた。/ このほか、町有地に建設した仮設住宅(93戸)入居者の心のケアやコミュニティ構築支援、県立大船渡病院付属住田地域診療センターの入院機能復活に向けた働きかけなどに取り組み、継続的な支援に力を尽くすことを表した。/ 今定例会は13日まで。町から提出された議案は、本年度一般会計や各特別会計補正予算仮設住宅建設など震災支援にかかる先決処分など19件。最終日の13日に審議する。/ 2011年06月09日付 1面」 「〔写真キャプション:〕▲6月定例会が開会。議員からは震災対応について質問が集中した=住田町」

▼2011年6月8日 http://twitter.com/tohkai_joshibu/status/78405777571856384
「【今日の東海新報】1面「汗ばむ陽気 ポピー鮮やか・住田町で今年最高28・8度(7日)」 住田町世田米の国道107号沿いの休耕田では、真っ赤なポピーが一面に咲き誇っています。近くの草地ではロール状の牧草づくりが盛ん。憂いを一瞬忘れる、心和む光景です。  7:19 PM Jun 8th」

▼2011年6月7日 http://twitter.com/tohkai_joshibu/status/77915007295307777
「【今日の東海新報】4面「種山高原が山開き」 住田町と奥州市にまたがる種山高原が山開き。緑の美しい高原です。被災した家族連れも訪れ、リフレッシュを図ったよう。ぜひハイキングにいらしてください! 10:49 AM Jun 7th」


▼気仙の応急仮設住宅 着工数は4020戸に 1194戸が完成〔2011年06月03日〕|東海新報 http://www.tohkaishimpo.com/scripts/index_main.cgi?mode=kiji_zoom&cd=nws6660
「〔岩手〕県はこのほど、東日本大震災で被災した市町村における応急仮設住宅の建設進捗状況を発表した。〔5月〕30日現在、気仙3市町では77カ所(陸前高田市の中田雇用促進住宅を含む)に合計3832戸が着工し、このうち、19カ所1194戸が完成。3日までに7カ所188戸が追加され、総着工数は4020戸となる。/ 県内全域を見ると、着工済みは268カ所1万2453戸。このうち、完成したのは94カ所6044戸で、6日までに21カ所1020戸が追加予定となっている。3日までには新たに23カ所852戸が着工され、着工済みと合わせた総数は291カ所1万3305戸となる。/ 気仙管内では、着工済みが大船渡市で27カ所1657戸、陸前高田市で47カ所2082戸、住田町が3カ所93戸。このうち大船渡市7カ所609戸、陸前高田市9カ所492戸、住田町の全戸が完成した。これらの住居では入居が進み、新たな生活が始まっている。/ また、3日までの追加着工分と=して、大船渡市では2カ所60戸、陸前高田市では5カ所128戸を予定。着工済みと合わせた総数は、大船渡市が1717戸、陸前高田市が2210戸となった。/ 2011年06月03日付 2面」 「〔写真キャプション:〕▲建設が進む仮設住宅(高田高第2グラウンド)」

災害派遣自衛隊員招き 世田米中で職業講話〔2011年06月02日〕|東海新報 http://www.tohkaishimpo.com/scripts/index_main.cgi?mode=kiji_zoom&cd=nws6656
▽「住田町の世田米中学校(内海行英校長、生徒79人)で〔5月〕31日、同校を拠点に被災地支援活動を継続する陸上自衛隊員を講師に招いた「職業選択講話」が行われた。生徒たちは復興の現場で活躍する隊員から職務内容や心構えについて聞き、進路の参考とした。/ 東日本大震災発生後、同校には陸上自衛隊中部方面隊の第6施設群(愛知県豊川駐屯地)の隊員たちが入り、大船渡、陸前高田両市での道路拡幅やがれき撤去、行方不明者捜索などの拠点となっている。/ この日の講話は学校側の呼びかけから行われたもので、全校生徒が出席。内海校長は、震災発生当初からの活動に謝意を示したうえ、「ふだん身近に接することは少なく、貴重な機会をいただいた。職業選択の一つの材料としてほしい」とあいさつした。/ 講話を行ったのは、鈴木克弘三曹(23)=愛知県出身=と西田知代士長(27)=兵庫県出身=の2人。/ 鈴木三曹は中学卒業後に入隊。父親も自衛隊員で海外派遣での各種支援活動を見て興味を持ったといい、「中学卒業後すぐということで初めは苦労したが、成長できた。国を守る、人を助けるというやりがいのある仕事」と話した。今回の活動についても触れ、「悲しいこともあるが、自分たちがやらねばとの気持ち。皆さんができるだけ早く普段の生活に戻れるよう努める」と述べた。/ 一方、大学卒業後、民間会社で勤務したのち入隊したという西田士長。小学校5年生当時、阪神大震災に遭ったといい、「つらいことだけど人生が変わっていくきっかけにもなった。職業を選ぶ門は一つだけとは限らないとみなさんに伝えたい」と話した。/ 熱心に聞き入った生徒たちは、「将来の参考になった」などと感想。花束を贈り合唱を披露したあと、「サンキュー自衛隊、ガンバレ自衛隊」「ファイト気仙」のエールに声を張り上げ、感謝と激励の気持ちを示した。/ 2011年06月02日付 4面」 「〔写真キャプション:〕▲鈴木三曹から自衛隊の職務について聞く生徒たち=世田米中」

▼世田米中 「ポストも木で」と汗 町内仮設住宅用に製作〔2011年06月01日〕|東海新報 http://www.tohkaishimpo.com/scripts/index_main.cgi?mode=kiji_zoom&cd=nws6652
「ポストにも木のぬくもりを—。住田町の世田米中学校(内海行英校長、生徒79人)は、町が独自建設した木造応急仮設住宅用にと、木製ポストを製作している。同校では先輩から後輩へと木工作が脈々と受け継がれており、この技を生かして被災者を支えようとの試み。生徒有志が昼休みなどを作業にあて汗を流しており、近く入居世帯へ届けることにしている。/ 同校では部活動を引退した3年生が自主的に参加する木工部を特設しており、「全国児童生徒木工工作コンクール」の上位常連校として毎年活躍。3月の第35回大会では、「帆船」が中学校の部トップの農林水産大臣賞に輝いている。/ 東日本大震災にあたり、町が町有地3カ所に計93戸の一般世帯向け仮設住宅を建設したことを受け、「自分たちの技で何か役立つことを」と木製ポスト製作を決めた。/ ポストは高さ25㌢、幅37㌢ほど。材料は、生徒たちの取り組みを聞いた地元のけせんプレカット事業協同組合(佐藤實理事長)が、スギ集成材を無償で提供した。/ 製作作業は〔5月〕30日からスタート。学年、男女問わず有志が参加し、技術担当教諭だった内海校長、村上淳主任用務員の指導を受け、昼休みなどの時間をあてている。/ 31日の昼休みは10人の生徒が作業。内海校長と村上主任用務員があらかじめ切り分けていた部材をねじで止め、紙ヤスリで丁寧に磨くなどした。/ 合計50個を作る予定。世田米地区の仮設住宅は火石、本町両団地に計30戸が建設され入居も済んでおり、完成品はまず、火石の入居世帯に届けることにしている。/ リーダー役を担う3年生の佐藤駿君は「世中生も被災地のためできることがあると伝えたくて取り組んだ。仮設住宅のみなさんに使ってもらえるだけでうれしい」と、仲間と一緒に打ち込んでいた。/ 2011年06月01日付 4面」 「〔写真キャプション:〕▲町内に建設された応急仮設住宅用向けのポストづくりに力を合わせる生徒たち=世田米中」

▼第40回県少年軟式野球大会兼第28回全日本少年軟式野球大会住田町予選〔2011年6月1日〕|東海新報 http://www.tohkaishimpo.com/scripts/index_main.cgi?mode=kiji_zoom&cd=nws6653
▽「第40回県少年軟式野球大会兼第28回全日本少年軟式野球大会の住田町予選(同町野球協会主催)は28日、町運動公園野球場で行われた。世田米、有住両クラブによる熱戦の結果、有住が3—2で競り勝ち、25日から二戸市で開かれる県大会への出場権を手にした。/ 町内中学校野球の今季開幕戦。序盤から有住が世田米を追う展開となり、6回裏に逆転を果たして接戦を制した。/ 試合結果と有住のメンバーは次の通り。」 「世田米 1100000|2 / 有 住 000102X|3」 「※有住クラブ ▽監督=千葉賢一▽選手=立花成我(主将)、佐藤勝太、水野眞一郎、佐々木施那、紺野景太、佐々木勇也、佐々木颯、吉田陸駆、菊池栄祐、佐藤和喜、齊藤海、佐藤久遠、菊池光祐、吉田啓人、小野樹、齊藤悠馬、及川直哉、吉田和樹、紺野太一郎」「2011年06月01日付 3面」


Twitter:地域ぐるみでボランティア支援 住田・大股地区公民館〔2011年05月19日〕|東海新報 http://twitter.com/tohkai_joshibu/status/72591511551877120
「【昨日の東海新報】3面「地域ぐるみでボランティア支援 住田・大股地区公民館」 陸前高田市災害ボラセン住田町基地として開放されている、世田米の大股公民館で、ボランティアと地域住民の親睦会が行われました! 同基地には約100人が宿泊可能(問 080・2820・****)。ぜひ活用を!」


▼県復興ビジョン策定で意見交換 計画期間の設定「慎重に」 県「地域の事情を踏まえて策定」〔2011年05月31日〕|東海新報 http://www.tohkaishimpo.com/scripts/index_main.cgi?mode=kiji_zoom&cd=nws6650
「大震災の「復興ビジョン」を策定している県は〔5月〕30日、気仙3市町と意見交換会を開き、6月中に基本理念を定めた復興ビジョン、9月に具体的な施策や工程表を定めた復興計画を策定する方針を述べた。この中で市側から復興計画期間の設定や高台移転で土地価格が高騰した場合の対応などで要望があり、検討課題として示された。/ 同日午後、最初に陸前高田市の仮庁舎で意見交換会が行われ、県が復興ビジョン策定中の概要やスケジュールを説明した。/ 県復興局の廣田淳副局長が「地元住民の皆さんの意見を聞き、地域事情を踏まえて国との間に立ち、地に足のついた計画を作りたい」と県の考え方を述べた。/ 県は、東日本大震災津波復興委員会を設置し策定を進めており、復興計画の期間については6年、8年、10年の3案を提示している。/ 戸羽太市長は6年案で復興できるのか疑問を呈し、「復興計画期間の設定を慎重に」と求めた。基本目標のキャッチコピーについても将来の産業振興につながるものとなるよう検討を求めた。/ がれき処理では、置き場や焼却方法を早く示してほしいと要望し、県では持ち帰り検討すると答えた。/ 意見交換後、戸羽市長は「みんなが希望を持てるようにしてほしい」と述べ、同市では11月ごろ市の復興計画を策定する予定で、「県と情報交換しながらきちんとしたものを作っていきたい」としている。/ 続いて、大船渡市災害対策本部のある市庁舎で紀室輝雄副市長が出席し意見交換会が行われた。/ 同市では7月を目途に市の復興計画を策定する予定で、家屋の浸水地域の建築制限について、条例で制限している自治体の有無を尋ねた。それに対して県では「今のところ聞いていない」と述べた。/ 高台移転で土地価格が高騰しているという報道に関連し、「県の規制や指導は」と県としての対応を求め、これに対して県は「国土利用計画法で監視区域を設定する制度があり、価格の動きがあれば勧告できるので、それを検討したい」と述べた。/ このほか紀室副市長は、末崎町の細浦漁港沿いの県道について、浸水の危険が高く津波を受けないよう早期に道路の整備をするよう要望した。/ この後、住田町でも意見交換会が行われ、同日は沿岸の13市町村で実施された。」


▼第58回春季東北地区高校野球沿岸南地区予選 第3代表決定戦 大船渡東、県大会逃す〔2011年05月15日〕|東海新報 http://www.tohkaishimpo.com/scripts/index_main.cgi?mode=kiji_zoom&cd=nws6611
「第58回春季東北地区高校野球大会の沿岸南地区予選は〔5月〕14日、住田町の運動公園野球場で大船渡東と釜石商工による第3代表決定戦が行われた。序盤にリードを許し、追う展開となった大船渡東は中・終盤に追い上げたものの3─6で敗れ、県大会出場を逃した。/ 今予選には気仙地区4校と釜石2校、大槌1校の計7校が出場。春の高校野球県一を決める県大会への出場権三つを競った。」
▼第58回春季東北地区高校野球沿岸南地区予選 第1、第2代表決定戦、大船渡が第1代表に〔2011年05月14日〕|東海新報 http://www.tohkaishimpo.com/scripts/index_main.cgi?mode=kiji_zoom&cd=nws6608
「第58回春季東北地区高校野球大会の沿岸南地区予選の第1、第2代表決定戦は〔5月〕13日、住田町の運動公園野球場で行われ、大船渡が県大会出場を決めた。/ 今予選には気仙地区4校と釜石2校、大槌1校の計7校が出場し、春の高校野球県一を決める県大会(18日開会式、盛岡など)への出場権三つを競っている。/ 13日は代表決定戦2試合を実施。第1試合では、大船渡が釜石商工と対戦。中盤までは1点を争う展開だったが、7、8、9回と連続で得点を重ねた大船渡が14─3で快勝し、県大会出場を決めた。/ 第2試合では、大船渡東と釜石が顔を合わせた。3回までに8点のリードを許した大船渡東は、5回に1点を返すも1─8で敗れた。大船渡東は14日午前10時から、第3代表の座をかけて釜石商工と戦う。」

▼第58回春季東北地区高校野球大会沿岸地区予選開幕〔2011年05月13日〕|東海新報 http://www.tohkaishimpo.com/scripts/index_main.cgi?mode=kiji_zoom&cd=nws6605
「第58回春季東北地区高校野球大会の沿岸地区予選は〔5月〕12日、住田町の運動公園野球場で開幕した。気仙勢では大船渡東が代表決定戦に進出したが、高田〔高校〕、住田〔高校〕は惜しくも敗れた。/ 春の高校野球県一を決める県大会(〔5月〕18日開会式、盛岡など)への出場権三つを争い、14日までの3日間、トーナメント戦が行われている。/ 今予選には、気仙地区4校と釜石2校、大槌1校の計7校が出場。」
「12日は1回戦3試合が行われ、第1試合では住田〔高校〕が釜石商工と対戦。住田は序盤に3点をリードされ、後半に追い上げるも一歩及ばず4─5で敗れた。/ 第2試合では高田が延長の末、5─6で釜石に惜敗。/ 続く第3試合では、大船渡東が大槌に6─4で打ち勝ち、代表決定戦へと駒を進めた。/ 高田の佐々木明志監督は「勝っていい報告をしたかったが、夏に向けてがんばりたい」と話していた。」

▼震災から2カ月、着工進む仮設住宅 気仙両市で3800戸申請 県の完了目標は7月上旬〔2011年05月11日〕|東海新報 http://www.tohkaishimpo.com/scripts/index_main.cgi?mode=kiji_zoom&cd=nws6601
東日本大震災の発生から2カ月。被災地では依然として行方不明者の捜索が続く一方、暮らし、産業、交通と徐々に復興へ向けた動きが見られている。中でも、各地で建設が進む応急仮設住宅は、津波によって自宅を失った被災者らが日常生活へ戻り、自立に向けた第一歩を踏み出す場となる。県は〔5月〕9日、被災した市町村の意向などを踏まえて県内の必要戸数を1万4000戸に見直し、すべてを7月上旬までに完成させることを目標にすると発表。気仙では大船渡、陸前高田両市で約3800戸の入居申請があり、期間中の完成を目指して建設と土地の確保が進んでいる。/ 応急仮設住宅は、県が被災地の要望や候補地の現地調査などを踏まえて建設に着手。3月31日の時点では必要戸数を1万8000戸としていたが、その後、各被災市町村の入居申し込み状況などを把握した結果、想定よりも申し込み世帯数が少ないことから1万4000戸に修正した。/ 県は申し込み世帯数が少ない要因の一つに、公営住宅や民間賃貸住宅への入居、親戚との同居などほかの手段によって住宅を確保する世帯が多いことを挙げる。また、1階が被災したものの、2階での居住を継続する世帯もあるなど、仮設への入居を希望しない世帯が想定より多くなったとみている。/ 9日現在の着工状況をみると、県内では171カ所9660戸が着工済みで、このうち23カ所1759戸が完成。16日までには21カ所1180戸が完成予定となっており、13日までに20 カ所803戸の着工を計画している。計画分も加えた着工総数は191カ所1万463戸となる。/ このうち、気仙では51カ所2990戸が着工済み。このうち、8カ所549戸が完成し、入居も始まっている。13日までには5カ所146戸が着工する予定。/ 建設用地はすでに県内で約1万3000戸分を確保し、残る1000戸分も市町村と連携して取り組む。公有地はほぼ探し終えており、今後は民有地を中心にあたる。被災地に近い場所への入居希望も少なくないことから、希望に沿う場所の確保にも努力。造成が必要な場所もあるものの、今月中旬には確保にメドをつけたいという。/ このほか、公募で選定された県内の建設事業者が着工する用地は別途確保。場所などについては今週中に決定する見通しとなっている。」
「■大船渡市/ 大船渡市内では23カ所で仮設住宅整備が行われ、すでに3カ所、計298戸が完成。20カ所、計1100戸で建設が進む。入居申請件数は約1600件で、8割以上で完成メドがついたことになった。これとは別に、北里大学職員住宅や学生向けアパートの活用、空き住宅への入居も進めようと、市では調整を続けている。/ 大船渡北小グラウンドに整備された「山馬越応急仮設住宅」は、88戸が並ぶ。〔5月〕2日から入居が始まり、8割が町内在住者、2割が町外在住者だった。/ 赤崎町で被災した女性(76)は、先月までは住田町内に避難していたが、現在は家族3人で過ごす。「孫が通う赤崎中も、今は大船渡中での授業となっている。孫に個室を与えられないのが残念だけど、気兼ねなく過ごせる」と語る。/ 落ち着きを取り戻してはいるが、仮設住宅後の住居確保など「今の状態で、まだ先のことは考えられない」とも。その上で「高齢者の姿も結構多い。声をかけ合いたい」と、まずは被災住民同士の絆づくりに意欲を見せる。」 「■陸前高田市/ 陸前高田市は3月26日から5月6日まで、被災世帯を対象に仮設住宅への入居申し込みを受け付け。同日現在の受付数は、2129戸(県集計)となった。/ これを受け、市は余裕を持った2200戸を最終的な要望戸数のメドとし、用地確保などを進めている。2200戸分であれば、すべてを市内で建設することが可能だという。/ 現在、市内では25カ所1499戸が着工済み。このうち、完成したのは高田一中グラウンド36戸(入居済み)、米崎小グラウンド60戸、栃ヶ沢地区民有地 46戸、竹駒小グラウンド96戸の合計238戸。米崎小、栃ヶ沢、竹駒小については、すでに入居者に鍵を引き渡している。/ このほか、今月〔5月〕中には15カ所820戸の完成を予定。今後は1週間ごとに入居者を決定して順次入居を進めていく計画で、できる限り被災前と同じコミュニティーの維持などが図れるよう配慮していく。/ 13日までには、気仙、小友、竹駒、横田各町の民有地など5カ所146戸が着工予定。市は県が掲げる建設完了目標に沿い、残る土地の確保などに努めていくという。」
「■住田町/ 住田町では東日本大震災にあたり、町有地3カ所に計93戸の応急仮設住宅を建設。町産材を主にした木造一戸建てタイプの国内初ともいわれる試みで、すでに入居が始まっている。/ 町が手掛けたのは世田米の火石団地13戸、本町団地17戸、下有住の中上団地63戸。火石団地では先月末から入居が始まった。本町では今週末、中上は再募集14戸の公開抽選を来週にも行い、順次入居可能となる見込み。/ 約2億5000万円で町独自に建設したが、完成後に県が借り上げる形となった。また、音楽家坂本龍一さんが代表の森林保護団体モア・トゥリーズ(東京都)が、費用を負担すると町に申し出ている。/ 材料から建設まで町内のサイクルでまかなっている。材料生産を手掛ける世田米の木工団地内事業体では、社員の給与カット分で被災者を臨時職員として雇用するワークシェアリングの取り組みも展開している。」


▼大船渡・住田、仮設住宅の入居進む〔2011年05月03日〕|東海新報 http://www.tohkaishimpo.com/scripts/index_main.cgi?mode=kiji_zoom&cd=nws6585
「■大船渡…北小グラウンドに88戸整備/ 大船渡市大船渡町の大船渡北小学校グラウンドに整備された応急仮設住宅88戸の入居が始まった。市内では同町の旧県立大船渡病院跡地72戸に続く完成、入居となる。/ 応急建設住宅整備は県事業で、同校では3月30日に着工、4月26日に完成した。家族4人以上向けの3Kは22戸、2〜3人向けの2DKは44戸、単身用の1DKは22戸整備した。/ 被災者からの入居希望を取りまとめていた市都市整備部都市計画課によると、募集戸数計88戸に対して「第1希望」とした申込数は156戸で、平均倍率は1・8倍だった。選考の結果、大船渡町内在住の申込者は81%の71戸、町外申込者は19%の17戸となった。/ 市では先月28、29の両日に入居決定者に対して連絡。2日に同校で入居者説明会を開催した。各住宅には同日までに、日本赤十字社などから支援物資として贈られた家電セット、布団などの生活用品も配備。県では同校に建設した住宅を「山馬越応急仮設住宅」と名付けた。/ 大船渡市内では大船渡中学校(大船渡町、138戸)、末崎小学校(末崎町、58戸)、蛸ノ浦小学校(赤崎町、47戸)、市営球場(末崎町、118戸)と末崎中学校(同、70戸)、大立地域(赤崎町、65戸)、綾里中学校(三陸町綾里、90戸)が来週中には完成する見込みとなっている。市内では1500件余りの入居希望申請が寄せられている。」
「■住田でも入居スタート/ 住田町世田米の応急仮設住宅・火石団地の13戸でも、大型連休入りに合わせて入居が始まった。/ 同町では町有地3カ所に計93戸の仮設住宅を独自建設。「森林・林業のまち」の特性を生かした木造一戸建てタイプで、もっとも完成の早かった火石団地で、4月30日以降に入居が始まっている。/ 〔5月〕2日までに日本赤十字社からの生活家電6点セットも各戸に届き、この日も入居者たちが家具や生活用品と一緒に木の香りあふれる室内に運び入れ、新生活スタートの準備に汗を流す光景が見られた。/ 高田町の自宅が被災したという親子は、運び出してきたという家具や電化製品、衣類などを並べ、「快適で津波の心配もない場所を用意してもらい、うれしい。暮らしを立て直していきたい」と話していた。/ 同団地のほか、世田米・本町団地も17世帯の入居が決定。旧下有住小学校に建設している中上団地63戸は49世帯の入居が決定。残る14戸について、10日まで入居受け付けを行っている。希望者は町建設課へ。」「〔写真キャプション:〕▲木の香りあふれる仮設住宅に荷物を運び入れる入居者=住田町」


東日本大震災犠牲者の冥福祈る しめやかに四十九日法要〔2011年04月29日〕|東海新報 http://www.tohkaishimpo.com/scripts/index_main.cgi?mode=kiji_zoom&cd=nws6576
「一方、住田町では同日〔4月28日〕、下有住地区の住民たちの呼びかけにより、遺体安置所となっている同地区の町生涯スポーツセンターで四十九日法要が営まれた。住民や遺族らが参列し、花を手向けるなどして犠牲者の冥福を祈った。」
▼復興の願い込め 気仙川に鯉のぼり〔2011年04月26日〕|東海新報 http://www.tohkaishimpo.com/scripts/index_main.cgi?mode=kiji_zoom&cd=nws6569
▼神田葡萄園が営業再開へ 在庫分を気仙管内にも出荷〔2011年04月23日〕|東海新報 http://www.tohkaishimpo.com/scripts/index_main.cgi?mode=kiji_zoom&cd=nws6565
▼市内9割が依然断水 水源地に海水が流入 塩分高く再開めど立たず〔2011年04月13日〕|東海新報 http://www.tohkaishimpo.com/scripts/index_main.cgi?mode=kiji_zoom&cd=nws6547
東日本大震災、あす1カ月 山積み課題、希望は〔2011年04月10日〕|東海新報 http://www.tohkaishimpo.com/scripts/index_main.cgi?mode=kiji_zoom&cd=nws6543
モスバーガーを創った男—「人間・櫻田慧」(大船渡出身)描く 本紙連載もとに発刊 「復興の一灯に」と発売〔2011年04月01日〕|東海新報 http://www.tohkaishimpo.com/scripts/index_main.cgi?mode=kiji_zoom&cd=nws6527


▼県立高校で合格発表 震災に負けず656人に春〔2011年03月23日〕|東海新報 http://www.tohkaishimpo.com/scripts/index_main.cgi?mode=kiji_zoom&cd=nws6519
東日本大震災のため延期されていた、県公立高校の合格発表が22日午後3時から行われた。津波被害を受けた高田は大船渡高で発表を実施。大船渡東、住田を合わせた気仙4校は、全日制・定時制合わせて10学科で656人が合格した。/ 気仙4校の10学科は、延べ664人が受験。高田、住田、大船渡定時制では受験者全員が合格した。」

東日本大震災 広がる支援の動き 人・物、両面で協力 燃料不足に歯がゆさも〔2011年03月18日〕|東海新報 http://www.tohkaishimpo.com/scripts/index_main.cgi?mode=kiji_zoom&cd=nws6514
東日本大震災発生から1週間が経過した。地震津波による直接的被害の少なかった住田町では、大船渡、陸前高田両市へ消防団員を派遣し現地関係者と協力しているほか、炊き出しや毛布など物的支援も連日継続している。ただ、同町でも燃料をはじめとする物不足は顕著となっており、ライフラインも一部未復旧で、こうした後方支援の動きも万全なものとはいえない状況。関係者も歯がゆい思いを募らせている。/ 同町では現在、保健福祉センター内の機能訓練室に災害対策本部を置き、町職員らが情報収集や各種相談、町内の施設に避難してきた人たちの対応などに奔走。/ 大船渡や陸前高田での救援活動の拠点として、世田米小にはアメリカなどの救援隊員約200人、世田米中には自衛隊員約60人が駐留している。/ 対策本部によると、17日正午現在、陸前高田市に近いところなど一部地域を除き、電気、水道、ガスは使用可能となっている。電話は固定、携帯とも不通状態が続いており、NTTが世田米の農林会館内に衛星無料公衆電話を設置した。システム故障により行政防災無線は使用できなくなっているが、電力が復旧したことから住田テレビで随時生活情報などを提供している。/ 町内では地震により民家や事業所、公共施設の屋根や壁、窓などが壊れたり、各所で地割れが発生するなどしているが、これらによる重大な人的被害は同日までに報告されていない。/ しかし、地震発生時に町外に出ていたとみられる18人の安否が分かっていない。釜石市内にいたとみられる上有住字小台の水野久志男さんは、同日までに同市内で遺体で確認された。/ 対策本部には町内の農家を中心に米などの支援物資が寄せられており、これらを炊き出して両市災害対策本部へ搬送する中継点としての役割も果たしているが、燃料不足でフル回転はできていない。/ 世田米地区在住の男性は、「陸前高田の親類が避難所にいることを報道で知った。ある程度ライフラインが確保されているので受け入れたいが、ガソリンもなく電話も通じず、どうしたらいいものか」と焦りの表情をにじませていた。」

津波一過、深い傷 懸命の捜索活動続く 死者、不明者500人超〔2011年03月15日〕|東海新報 http://www.tohkaishimpo.com/scripts/index_main.cgi?mode=kiji_zoom&cd=nws6511


▼東北地方太平洋地震 黒い海、沿岸襲う 気仙で死者200人超す〔2011年03月13日〕|東海新報 http://www.tohkaishimpo.com/scripts/index_main.cgi?mode=kiji_zoom&cd=nws6510
「〔4月〕11日午後2時46分ごろ、東北の太平洋沿岸で国内観測史上最大となるマグニチュード(M)8・8の巨大地震があり、大船渡で震度6弱の激震が走った。気象庁は本県を含む太平洋沿岸に大津波警報を発令。この地震による大津波が30分後に三陸沿岸に押し寄せ、気仙両市で壊滅的打撃を受けた。12日午後6時現在、200人以上の死亡を確認。陸前高田市では行方不明者が多数出ている。依然、電気、水道、電話などのライフラインは気仙全域で復旧の見通しが立たず、余震も断続的に続いており、住民の不安と疲れがピークに達している。」
「この地震の影響で、気仙沿岸に大津波が来襲。大船渡湾口防波堤も崩壊。何度も波が押し引きを繰り返し、沿岸漁港や建物などが一気に濁流に押し流された。/ 地形が狭まる湾奥部には10㍍以上の津波が荒れ狂った。陸前高田市では、沿岸部のほぼ全域が水没し壊滅状態。逃げ遅れた多くの市民が津波に巻き込まれた。/ 余震も頻繁に続き、建物の倒壊流出や人的被害も甚大。午後2時現在、大船渡市で174人、陸前高田市で28人の合わせて202人の死亡が確認された。多くの家屋が土砂に埋まった陸前高田市を中心に行方不明者も続出している。/ 高台に逃れた人も、目の前に広がる悪夢の光景になすすべもなくただ呆然と見つめるだけ。ビルの屋上ではヘリコプターの救出劇も。12日は自衛隊も出動し、道路の復旧を急いだ。隣県のレスキュー隊、住田町消防団なども支援に動いた。」


▼大津波、街を呑む 気仙沿岸に壊滅的被害 死者、行方不明者多数〔2011年03月12日〕|東海新報 http://www.tohkaishimpo.com/scripts/index_main.cgi?mode=kiji_zoom&cd=nws6509
「〔2011年3月〕11日午後2時46分ごろ、三陸沖を震源とするマグニチュード8・8の大地震が発生した。大船渡で震度6弱を記録し、気象庁は本県を含む太平洋沿岸に大津波警報を発令。大船渡で午後3時15分、高さ3・2メートルの津波を観測した。その後、次々と津波が押し寄せ、沿岸部は濁流に呑み込まれた。余震も頻繁に続き、建物の倒壊流出や人的被害も多数。午後10時30分現在、大船渡市で31人、陸前高田市で5人の死亡が確認され、行方不明者も多数出ている。電気、ガスなどライフラインも寸断、各方面に甚大な影響が出ている。今後、被害の拡大が懸念される。/ 気象庁によると、震源地は牡鹿半島東南東120キロ付近で、震源の深さは20キロ。地震の大きさを示すマグニチュード(M)は国内史上最大級の8・8と推定される。」
「この大地震を受けて同庁は同日午後2時50分、太平洋沿岸に大津波警報を発令した。/ この地震の影響で午後3時15分に、大船渡市赤崎町長崎にある大船渡検潮所で3・2メートルの津波を観測した。/ 大船渡市での津波は、大船渡湾口防波堤を乗り越え湾内に流入。湾外に逃げようとする漁船や養殖施設などを巻き込んで濁流となって押し寄せた。/ 気仙沿岸では多数の家屋・車両が流され、火災も各地で発生。広範囲で停電となり、ライフラインはパニック状態となった。/ 地質津波発生を受け、政府は緊急災害対策本部を官邸で開き、自衛隊を被災地へ派遣し救援活動を行う方針を決定した。/ 気象庁では、「M8・8は国内観測史上最大級の地震の規模で、今後一カ月程度は余震が続くと見られ、引き続き警戒が必要だ」としている。」
「大船渡市の午後11時発表によると、児童生徒の安否が確認できていないのは赤崎中全校生徒と綾里中生徒23人。赤崎中は、市役所などからのアクセス道路が寸断されている。それ以外の学校、幼稚園、保育所では児童生徒の無事を確認しているという。/ 11日夜に自衛隊員が市内に到着。12日は交通路確保を優先とし、まず三陸縦貫道や国道45号の復旧活動から入り、次いで主要地方道などを行う。市内ではリアスホールや大船渡地区公民館など、15カ所の避難所に計3966人が避難している。/ 大船渡病院は入院患者3日分の食料は確保できているが、職員や避難所にいる住民分は確保できていない。三陸町越喜来のさんりくの園では、40〜50人が夏虫のお湯っこに避難しているが、デイサービスを含む利用者の行方不明数は分かっていない。/ 猪川小や立根小などで炊き出しが行われている。市内の死者は31人で、大船渡病院や大船渡警察署などで遺体を安置している。/ 陸前高田市では沿岸、平地を中心に市内広範囲が浸水したとみられ、孤立地域がある。小友町で十数人の不明者がいるとの情報があるが、11日午後11時現在、行政などからの情報は入っていない。」


▼住田町:東日本大震災後の「東海新報」記事(2) http://d.hatena.ne.jp/ilya/20110705/1309864143
▼住田町リンク集(2011年) http://d.hatena.ne.jp/ilya/20110328/1301325475
▼住田町:東日本大震災以降のマスコミ報道(1) http://d.hatena.ne.jp/ilya/20110421/1303401263
▼住田町:東日本大震災以降のマスコミ報道(2) http://d.hatena.ne.jp/ilya/20110501/1304265492
▼住田町:東日本大震災以降のマスコミ報道(3) http://d.hatena.ne.jp/ilya/20110602/1307023093