(三十)年齢を聞かないで 私はこれまで年齢には関心がなかった。年齢は数字であり、何かを表すことはできるが、特に優れた人にとっては意味のあるものではない。自分が十分に優秀であれば、優秀さは年を取ることによる様々な劣勢を補うことができると思っていた。 歳は怖くないが、しかし時間は非情で、少しのためらいもなく、秒針は少しずつ歩いて、1週間が過ぎて、1ヶ月が過ぎて、1年が過ぎる。時間は、日本では他の国よりも速く流れているようだが、これは日本の100歳以上の高齢者が多い一因ではないか。人は知らず知らずのうちに、瞬く間に十年二十年が過ぎてしまう。 多くの日本人は年齢を聞くのが好きで、初対面でも何も話さない…