海藻粥定食、人参揚げ付き。日に一度のチャント飯。 梅干とラッキョウは日々必須。玉子と6ピーチーズは一日一個。とくだんの魚がないときのために、イワシ缶かサバ缶かが常備してある。ひと缶で三日か四日ぶんといったところ。今日の味噌汁の実はブロッコリーの茎だ。 そしてこの冬は飽きもせずに、かぼちゃとひじき豆とをのべつ食った。「おふくろの味」の長所は、男の板前とちがって、日々ほんのわずかづつ味が変化するために、飽きがこない点にあるそうだ。女性の手加減も味覚も、体温変動によって日々移ろうのだという。それが好いのだという。 しかしお言葉ですがジジイだって、均一なものなど二度と作れませぬ。理由は体温ではなく、万…