明日から11月(と、書いた時はまだ10月だった)。雨の多い短い秋を通り過ぎて、もう冬に近接しているだろうか。東京に住んでいて厳しい冬を知らないからかもしれないが、僕は存外冬が好きである。何十年も前だが、常盤貴子が冬の朝の清冽な空気の中を腕を大きく振って歩くのが至福である旨発言していて、僕もその感覚に全面的に同意する。それはそれとして、雪国育ちの東京在住者がこの地の冬の方が寒いと言うのはなにかしら寒さの質が違うということか。これまた何十年も前に親しかった中越出身の女性は東京の寒さを「鋭い」と評していた。僕が感じるのは、東京の家屋(特に古い木造家屋)は防寒対策が講じられておらず、室内がかなり冷える…