アブラハム・H・マズロー。1908〜1970.。ロジャースと共に、フロイト精神分析学における否定性を批判し、肯定性や積極性を称揚した。「至高体験」と「欲求の5段階説(ヒエラルキー)」で経済学にも参照され、非常に著名である。 また、Eupsychian Managementという著作で、「自己実現」を達成できるユーサイキアの実現を目指す経営について言及している。
心理学者のマズローが提出した「欲求階層モデル」。高校の「現代社会」のような科目にも登場するような有名な図であるが、あらためてこのモデルを考えてみると恐ろしいほどの「無理ゲー」になっていることに気づいた。 詳細はマズローの主著である『人間性の心理学 モチベーションとパーソナリティ』(1954年/1970年,産業能率大学出版部 1987年)に書かれている。 まず、人間には心理的動機づけをうながす基本的欲求が5つあり、この5つの基本的欲求が低次から高次へと階段のように階層化されている。低次の〈生理的欲求〉が満たされるとつぎに〈安全の欲求〉が登場し、この〈安全の欲求〉が満たされると〈所属と愛の欲求〉が…
成長欲求とは、自分自身を成長させたいという欲求です。マズローの欲求5段階説では、最も高次の欲求に位置づけられています。 成長欲求は、欠乏欲求とは異なり、満たされても消えることはありません。むしろ、満たされればされるほど、さらに高みを目指して成長しようとする欲求が強まります。 成長欲求の具体的な例としては、以下のようなことが挙げられます。 新しいことに挑戦する自分の能力を高める他人を助ける社会に貢献する成長欲求は、人間の生きる原動力の一つと言えます。成長欲求を満たすことで、人はより充実した人生を送ることができます。 成長欲求を満たすためには、自分自身を見つめ直し、自分の可能性を信じることが大切で…
成長動機とは、成長そのものが目的になる欲求を指します。これは、マズローの欲求5段階説における自己実現欲求に該当します。 自己実現欲求は、人間の欲求の5段階のうち、最も高次の欲求です。この欲求が満たされると、人は自分の能力を最大限に発揮して、理想の自分になることができます。 成長動機を持つ人は、常に向上心を持っており、新しいことに挑戦したり、自分の能力を高めたりすることに喜びを感じます。そのため、仕事や学業などにおいても、高い成果を上げる傾向があります。 成長動機を持つ人は、以下のような特徴があります。 目標を達成するために、努力を惜しまない失敗を恐れずに、新しいことにチャレンジする自分の能力を…
承認の欲求とは、他者から認められたい、自分を価値ある存在として認めてもらいたいという欲求です。 アメリカの心理学者、アブラハム・マズローの欲求5段階説では、承認欲求は、生理的欲求、安全欲求、社会的欲求に次ぐ、人間の基本的欲求の4番目に位置づけられています。 承認欲求が強い人は、常に誰かに自分を褒めて欲しい、自分に注目して認めて欲しいという意識が強いという特徴を持っています。そのため、自慢話をすることが多く、ステータスにこだわる人も見られ、承認欲求が強い人の中には、常に自分の話題が中心で他人の話には耳を傾けない人もいます。 承認欲求が強くなる原因は、幼少期の家庭環境や、周囲の人の反応など、さまざ…
所属と愛の欲求とは、心理学者のA・マズローが提唱した欲求段階説に登場する、人間関係にまつわる欲求のひとつです。 マズローのモデルによれば、人間は、衣食住や身の安全といった基本的欲求が充たされると、ついで、人間関係にまつわる欲求を充たしたくなり、稀に、自己実現欲求に芽生えるそうです。 具体的には、以下のような欲求が含まれます。 家族や友人、恋人などの親しい関係を築きたい社会集団やコミュニティに所属したい周囲の人に受け入れられたい、愛されたいこの欲求が満たされると、人は安心感や幸福感を得ることができます。一方、この欲求が満たされないと、孤独感や疎外感、不安感を感じやすくなります。 所属と愛の欲求を…
自己実現の欲求とは、マズローの欲求5段階説でいう5番目の欲求です。生理的欲求、安全欲求、社会的欲求、承認欲求の4つの欲求が満たされると、人間は自己実現の欲求を持つようになります。 自己実現の欲求とは、自分の可能性を最大限に発揮し、自分らしく生きたいという欲求です。具体的には、自分の才能や能力を活かして、社会に貢献したい、自分の夢を叶えたい、自分らしさを追求したい、といった欲求です。 自己実現の欲求を満たすことで、人はより充実した人生を送ることができると言われています。自己実現をすることで、人は自分の能力や可能性を最大限に発揮することができ、社会に貢献することができます。また、自己実現をすること…
自己実現とは、人間が持つ最も高度な欲求であり、自分の能力や可能性を最大限に活かして、自分らしい生き方を実現することです。 心理学者のアブラハム・マズローは、人間の欲求を5段階に分けて説明しました。そのうち、自己実現の欲求とは、生理的欲求、安全欲求、愛と所属の欲求、承認欲求をすべて満たした後に現れる欲求です。 自己実現を達成するためには、自分の能力や可能性を理解し、それらを活かせる環境や機会を見つけることが重要です。また、自分の価値観や信念を明確にし、それらに基づいて生きることも大切です。 自己実現を目指すことは、人生を豊かにし、充実した生き方を送ることにつながります。自己実現を達成するために、…
至高体験とは、エイブラハム・マズローによって提唱された概念で、人間が人生の中で経験する最高の幸福と充実感を感じる体験のことです。至高体験は、日常的な体験とは異なり、自己実現的人間へと成長・発達していくうえでの啓示的体験とされます。 至高体験の特徴は、以下のとおりです。 感動や恍惚感など、人生において最高の幸福と充実を感じる体験である。日常的な体験とは異なり、時間や空間の概念を超えた感覚がある。対象にすっかり没入してしまう。自己超越的ないし自己没却的で無我でありうる。固有の本質的価値を担う。善であり望ましいばかりの認識であり評価を行なわない。自己の人生を越えて永続する現実を見つめているかのような…
「欠乏欲求」という用語は、主に心理学や社会科学の文脈で使用される概念です。これは、個人が基本的な欲求やニーズを満たすことができない状態を指します。具体的には、食事、水分、安全な居住環境、社会的な関わりなど、人間の健康と幸福に必要な要素が不足している状況を指すことがあります。 「欠乏欲求」の概念は、アブラハム・マズローの「欲求階層理論」における基本的な概念の一つでもあります。マズローは、人間の欲求は階層的な構造を持っており、生理的な欲求(食事、水分など)が基本的であり、その上に安全欲求、所属と愛情の欲求、尊重の欲求、自己実現の欲求という順序で欲求が発展すると提唱しました。 欠乏欲求が満たされてい…
欠乏動機とは、何かが不足しているという状態を充足させるために行動を起こす動機のことです。マズローの欲求階層説では、生理的欲求、安全欲求、社会的欲求、承認欲求、自己実現欲求の5段階に分類されます。 生理的欲求:食欲、睡眠欲、排泄欲などの生存に必要な欲求安全欲求:健康、安全、安定、安心などの欲求社会的欲求:愛情、帰属、帰属感、親密感などの欲求承認欲求:尊敬、評価、承認、名声などの欲求自己実現欲求:自分の能力を最大限に発揮し、自分の可能性を実現したいという欲求欠乏動機は、これらの欲求が満たされていないときに、それを充足させるために行動を起こすものです。例えば、お腹が空いたら食べ物を探して食べます。ま…
キャリア発達段階の応じた迷いはよく当てはまる 久しぶりに訪ねてきた卒業生と色々な事をお話しましたが、やはり、社会に出ると色々なことがあるのだなと改めて思いました。特に、いつも悩みの種となるのは、人間関係にまつわる事柄で、それは永遠の課題なのかなということです。 訪ねてきた卒業生は、もうすぐ、社会人5年目ということで、時が流れる速さを痛感しましたが、話を掘り下げて聞いていくと、概ね順調な様子でした。もちろん、個別に色々な経験をしたようですが、総合的には、大分恵まれた環境で仕事をしているようです。 しかしながら、順調で恵まれた環境であるが故にゆとりがあり、色々考える余裕からくる悩みのようなものがあ…
やりたいようにやるにはメンタルが必要
こぶ茶「こぶーん」 追記:ほとんど描写されてねぇ!!!!ここに全文置いとくね。 このタイトルの文字数がマジでめちゃくちゃ入ることを知ってしまった為、私の人生の中核はタイトルの文字数になってしまいました。まぁそんなことはどうでも良くて、問題はヤクルトの主成分にあると思うんです。ヤクルトの主成分といえば、本能寺の変が思い起こされますね。しかし、本能寺の変はノルマン・コンクエストを肯定するものではありません。ノルマンディーとノルマン人似すぎじゃない?まぁ語源同じらしいしなぁ。今日のノルマンディーはフランスって認識になるけど、当時はそんなことなかったのかな。まぁいずれにしても私のディナーには関係のない…
理想の男性になるための方法を研究するため、ブログのテーマを変更しました。 このブログでは「理想の男性になるために」を研究することにしました。 「理想」は個人により異なるでしょうが、漠然としたイメージを可視化していきます。 「男性理想」をGoogleで検索したら「モテる系」ばかり 男性の理想を言葉で言い表すのが難しいと感じ、Googleで検索してみました。 すると女性から好意的な目を向けられるための方法が多く出現します。 例えば以下のようなものです。 女性が考える理想の男性の特徴には、次のようなものがあります。 相手の意見を尊重できる 自分の価値観を押し付けない 相手を想う気持ちがある 頼りにな…
平日朝に X(旧Twitter)でお届けしている【#心に響く言葉】 成功者と言われる人たちが残した言葉。そこには、数多くのヒントが散りばめられています。 ✅ 力強く勇気を与えてくれる言葉 ✅ 悩めるときに光を灯してくれる言葉 ✅ 弱っているときに優しく慰めてくれる言葉 …など 自分の状況に合わせて、お気に入りの言葉を見つけてみてはいかがでしょうか? タカ 言葉は私たちに力と勇気を与えてくれます! (2023.11.24 更新)心に響く言葉-140 フレーズ
自分の感情や欲求に正直であることの重要性と方法目次 1. 自分の感情や欲求に正直でないとどうなる? 2. 自分の感情や欲求に正直であるとどうなる? 3. 自分の感情や欲求に正直であることの方法 4. 自分の感情や欲求に正直であることのメリット 5. まとめ 6. 参考文献 1. 自分の感情や欲求に正直でないとどうなる?自分の感情や欲求に正直でないと、自分の本当の自分を見失ってしまう可能性があります。自分の気持ちを無視したり、抑圧したり、否定したりすることで、自分の心に溝ができてしまいます。自分の感情や欲求は、自分の人格や価値観、目標や夢などを表現するものです。自分の感情や欲求を隠すことは、自分…
マズローの欲求階層について アメリカの心理学者であるアブラハム・マズローは、人間の欲求を階層的に整理した「欲求階層説」を提唱しました。これにより、人間がどのような欲求を持ち、どのような順序でそれを満たそうとするのかが理解されるようになりました。 1. 生理的欲求: "食べること、飲むこと、眠ること" 最も基本的な欲求で、空腹、喉の渇き、疲労など、生存に関わる欲求です。これらの欲求が満たされることで、個体は安定感を得ます。 2. 安全欲求: "身体的な安全、経済的な安定" 次に、身体や経済的な面での安全が欲求されます。安定した環境や経済的な安定が提供されることで、個体は次のステップへ進みます。 …
【マズローの心理学】 個人の利益と社会の利益 「個人の利益と社会の利益が一致すること」という記述があり、1日いろいろと考えていて、校内研修を受けている瞬間に「あ…!」と納得しました。 「自分が我慢して、社会に貢献する/目指す」というのはよくない状態やと思います。理由は簡単で、続かないから。 「自分の利益を追求して、社会の利益には全く貢献できていない」というのもまた、段階的には存在するでしょうが、ここがゴールになるとよくないと思います。社会が発展していかないし、徐々に社会から淘汰されてしまう可能性があるからです。 だからこそ、個人の利益と社会の利益が一致することを目指すことが大事。 もう少し身近…
【民主主義と資本主義と協同社会】マズローの心理学より 「協同社会」の章に入りました。 個人の利益と社会の利益の一致が大事であるというマズローの主張は、頷けます。 学級経営をしていても、学級全体にとっての方向性に、個々人の思いがキチンと反映されているかという点はすごく大事。 この視点は、特別活動を行う上で、すごく大事な点になってくると思います。ここはよくわかります。 続けてマズローは、「良い社会」とは、富が人々の間に多く広がっていくように思われる。「悪い社会」では、富がさらに富を生み、窮乏はさらに窮乏をまねく。 …とされています。 ここで疑問です。 資本主義って、基本的に資本が第一だから、「儲け…
世界標準の経営理論についてまとめる。自分なりに各章をまとめるとともに、自分の考えも補足する形で整理した。800ページにおよぶ膨大な本となるが、このうち第一部~第四部の各種理論に関する内容のみをまとめた。(それでも600ページ以上に及ぶが)。まとめきれていない論点が多々あったり、また自分の理解のために記載を改めなおすことで正確性が失われている部分も多いが、あくまで自分の自己研鑽目的で作成したもののためご了承。 第1部 第一章 SCP理論 概要 自分としての考え 第二章 SCPを前提としたフレームワーク 概要 自分としての考え 第三章 RBV 概要 自分の考え 第四章 シュンペーター型の競争 概要…
臨床心理学編 (第1回)講義資料 心理学の分類と重要人物 1.心理学の分類 a.実験心理学・・ヴント 健康な人が対象・心のメカニズムを探る・脳機能も学ぶ。 文学部・心理学部で学ぶ b..臨床心理学・・フロイト 不健康な人が対象・不健康な心を診断したり、治したりする。 教育学部・心理学部で学ぶ c..生物学的精神医学 脳機能に注目して、薬物治療を行う。 医学部で学ぶ 2.心理学の重要人物 フロイト(1856-1939)・・オーストリア アドラー(1870-1937)・・オーストリア クーエ(1857-1962)・・フランス ユング(1875-1961)・・スイス クレッチマー(1888-1964…
ショートスリーパーになりたい。少ししか寝なくても何とかなりたい。鎮痛剤と無縁の健康優良児になりたい。甘党になりたい。アフタヌーンティーを楽しみたい。食いしん坊になりたい。いっぱい食べる君が好きの「君」みたいな人になりたい。朝から軽やかな気持ちになりたい。毎朝夜の気分がリセットされる人間になりたい。朝晴れやかな気持ちで1日を迎えてみたい。穏やかな人になりたい。感情の波が緩やかで、容量の大きい人になりたい。好奇心旺盛な人になりたい。色んなことに目を輝かせる人になりたい。 なれない、なれない、なれない、を日々淡々と繰り返している。 なれているものはあるし、持ってあるものもある。きっと十分にある。それ…
【マズローの心理学】第三勢力と社会改革 「第三勢力では、教育は個人の可能性を伸ばすよう働きかけ、自己実現の方向に向かわせるなら、『望ましい』とされる。」 「独裁的指導は、自己実現を推奨するよりも、むしろおさえつけてしまう。指導的地位があらゆる決定をするようになると、人はよりいっそう依存的になり、自分自身の決定をすることが、できなくなってしまう。」 「個人の利益と社会の利益とが絶対に相互に排他的で相いれないものだというほぼ普遍的な誤り、あるいは文明は主に人間の本能的衝動を調節し制御するための機構であるという誤りを、偏狭な考え方として、退けることができる。」 久しぶりにこちらを読み進めました。 人…
前回のブログ冒頭で挙げた、個人的な「脳科学」への興味の2点、 1.現代の脳科学が心理学や哲学の学びをどこまで解明できるか 2.神経伝達物質の作用と人間研究への応用 は「攻め」のテーマですが、もう1点「守り」のテーマを付け加えますと、 3.人間社会のストレス対策とウェル・ビーイング、になります。心身の健康管理と脳の活性化にはストレス対策は欠かせません。 今回は3年前に読んだ、樺沢紫苑著「ストレスフリー超大全」の読書記録を元に、現時点での進捗状況を評価し、若干の考察を加えました。 「ストレスフリー超大全」(2020/7/1、ダイヤモンド社)、頁数:344頁、価格:1,600円(税別)、Amazon…