ドミナント反応とは、ある時点において経過する中枢反応の性格を著しい程度予め定める支配的興奮巣のことである。すなわち、一定時間内の身体行動を規定するところの確かな興奮の動因のことである。 ドミナント反応は、ロシアの生理学者であるウフトムスキーによって提唱された。ウフトムスキーは、神経系における興奮と制止の諸過程を研究し、ヴヴェデンスキーとパブロフの学理を発展させてドミナントの原理を提起した。 ドミナント反応は、以下の3つの条件を満たす必要がある。 強度の条件:ドミナント反応は、他の興奮よりも強い持続性の条件:ドミナント反応は、他の興奮よりも長く持続する優位性の条件:ドミナント反応は、他の興奮を制…