人が見ている自分と、本当の自分とは違う。 思っている以上に違うんだということに気づいている人は、意外に少ない。 そもそも、人が見ている自分は一体どんなものなのかに、興味関心があるか? 野口英世は、旧千円札にもなった日本を代表するノーベル賞級の学者・偉人だ。 研究のための渡米前に友人が多額の寄付をしたから、人の見方は正に期待の星だ。 だが本当の自分は、その寄付金を飲み屋や花街で使い果たしてしまう人間だった。 夏目漱石は日本を代表する文豪で、その評価は今も揺るぎがない。 漱石山房と言われた自宅に、定期的に弟子たちが集まるなど、人望も厚かった。 ところが、本当の漱石は精神異常を抱え、家族や女中に対し…