前回は糖尿病眼学会で話したアイリーア8mgの現状について少し書かせてもらいました。今回は、アイリーア8mgを含む第2世代と言われる抗VEGF薬は登場して日が浅いため、エビデンスが少ない部分がありますが、現状の課題と期待について書きたいと思います。 まず課題として、第2世代の抗VEGF薬はすべて、投与間隔を延長しても効果が低下しないことを根拠に認可されています。つまり、治療間隔が長くなることで、結果として治療コストの低下が期待されています。日本においては高額な薬剤費に対して、外来検査コストが低いため、外来受診コストは重要視されにくい傾向にあります。しかし、海外では受診時のコストが高く、眼底の検査…