おにぎりやパンを包む透明なフィルム、ソーセージの皮、そして水をきれいにする活性炭。私たちの暮らしに当たり前のように存在するこれらの製品が、実は名古屋に本社を置く一社の化学メーカーによって支えられていることをご存知でしょうか。その名は、フタムラ化学株式会社。醤油の着色剤カラメルの製造から始まり、70年以上の歴史の中で、時代のニーズに合わせて多角的に事業を展開してきた「縁の下の力持ち」です。今回は、連結売上高1,070億円を誇るこの非上場の優良企業の第75期(令和7年3月期)決算を読み解き、当期純利益36.3億円を生み出す強さの秘密と、次の100年を見据えた未来戦略に迫ります。 20250331_…