先日メット美術館に行った時に、楽器の展示コーナーがあった。古今東西、様々な楽器が展示されている中に、「Japan」と書かれた小さなスペースがあって、琴、三絃、琵琶や笙の笛、篳篥などがつつましく並んでいる。もうこれ以上ないくらいに日本を感じる肩幅の狭さ。豪華絢爛、金ピカのチェンバロなんか見せられて引く思いだった私には、その落差が何だか愉しかった。 現代のニューヨークでのバレエの公演なんかでも、三絃が使われていたり、それもシンコペーションの効いた曲だったりすると、あら楽し、と思う。グローバルダイバーシティー、大変よろしいかと存じます。 私は学校教師の両親のもとに生まれて、音楽なんて不安定な世界で生…