2024年度の国の税収が75兆2000億円超となり、5年連続で過去最高を更新したことが明らかになりました。これは、前年度(72兆761億円)より約3兆円の増加で、国の財政状況を示す上で大きな節目といえる数字です。 一見すると、企業業績も回復し、消費も底堅く、政府の懐が潤っているように見えるかもしれません。しかし、この「税収増」は必ずしも明るい話ばかりではなく、むしろ日本の財政の構造的な問題を浮き彫りにしているとも言えます。 税収はなぜ増えたのか? 2024年度の税収が伸びた理由は、大きく分けて2つあります。 1. 企業業績の回復で「法人税」が急増 法人税収は約18兆円と、前年度より2兆円以上増…