近隣の盆栽会の顔なじみが尋ねてきてくれるのも、展示会をやる愉しみのひとつであります。 朋ありて隣町より来る。リポビタンや缶コーヒー、エンゼルパイの差し入れを引っ提げて、陣中見舞いに来てくれます。 このごろのコロナ流行りのせいで、久しく行き来が絶えていた人がひょっこり顔を出すと、「やぁやぁ、どうもどうも」とはじまる。話のタネはそれこそ展示の数だけあるのだから、そいつをお茶請けにナンボでも喋っていられます。 だけど、あんまり愛好家の内輪で盛り上っても、肝心の盆栽バージンであるお客さんを萎縮させてしまうというもの。ここのところは、よっぽど注意しなければなりません。 あれは私がまだ盆栽をはじめて間もな…