選挙期間は街がいつもより騒がしい。街宣カーはもちろん、奇抜な色が景観を損なう選挙ポスターには表面上の笑みを浮かべてこちらを向く立候補者。道端には陣地炉地でもしているかの如く、政党の看板が乱立する。どれだけのお金がつぎ込まれて国会議員が決まっているのだろうか。それで国の目指す方向が決まるのは何とも恐ろしいものがある。 これまで選挙に行ったことがなかったが、今回からは行くことにした。きっかけは、義父の「選挙に行かないと国に対して愚痴も言えん」という考えだった。たしかにこれまでの私は、選挙に行かないのに愚痴は言いたい放題だった。料金も払っていないのに食べ放題をしているようなものだった。 国のこともろ…