尿意で目が覚めたのは久しぶりだった。 そう言えば昨夜は、焼酎お湯割りに加えて、映画を見ながらシナモンティーを飲んだ。 以前ならそんな時、トイレを探し回る夢を見たものだ。 トイレはどこも混んでいて、やっと入れたと思ったら汚れてたりカギがかからなかったりするという悲劇的な夢だった。 他にも、集合時間に自分だけ間に合わないとか、同時にいくつものタスクをこなさなくちゃいけないというような、時間に追い立てられて焦りまくる夢をよく見た。 目覚めると、夢の細かい設定は覚えてないのにその焦燥感だけが頭や胸に残っていて、排尿を済ませても不快感は無くならなかったものだ。 今はそんなことを懐かしむほど平和な心情らし…