北原雅樹:穿刺(ワクチン接種を含む)を契機とした遷延痛への対応. 産科と婦人科 89(6):657-661,2023 IASPの痛みの定義にあるように、医療者も患者も、個人は人生での経験を通じて、痛みの概念を学ぶ そして最初に学ぶのは急性痛であり、痛みは急性痛の感覚として経験・記憶され、そして急性痛として対処される 人が慢性痛を経験するのははるかに後年であり、したがって、いざ慢性痛を経験したときにそれを急性と同様に捉えてしまうのは仕方がないことである しかし、実際には急性痛と慢性痛とは大きく異なり、そのため有効な治療法も異なってくる 慢性痛と急性痛は異なるということを真に理解して慢性痛に対処で…