毎年、3月にくじゅう高原を訪れると、いつもとは違う光景に出会います。それは、広大な草原が真っ黒に染まった姿。実はこれ、春の訪れを告げる伝統行事「野焼き」の跡なんです。 今回は、一見「破壊」のようにも見えるこの炎が、なぜ竹田の美しい景観を守るために欠かせないのか。その物語を紐解きます。 「かおり風景100選」にも選ばれた、春を呼ぶ香り 「火」を操るための、過酷な手仕事 命を守る境界線「輪地切り(わじきり)」 「火入れ」という真剣勝負 猛火を御する。知恵と結束の「当日」 「火入れ」の判断:風と対話する 「逆火(さかび)」で守りを固める 「本火(もとび)」の圧倒的な解放 「火消し」と「残火(のこりび…