モルゲンロートに染まり、ピンク色に輝く霧氷の杜 如月。この時候になると、どうしても裏参道が気になってくる。そしてここを歩くなら、登るべきは二ノ森(1,929.6m)だ。西面の保井野や梅ヶ市からのアプローチだと、雪が少なければ夏時間に近いコースタイムで冬も楽々日帰りできるけれど、ルートに趣きが乏しい。 やはり歩きたいのは冬の裏参道。華やかさを捨て切った、その冬枯れの情景。この道は、春~秋も石鎚へ通ずるルートの中では出色の、味わいのある道だけれど、冬は鄙びて、わび、さびにも通ずるその雰囲気が素晴らしい。 霧ヶ迫の水場(以下、「水場」という。)辺りに拡がる広葉樹の大木群の明るさ、面河尾根巻道沿…