『ダイヤ』なんだか本気で好きなんだよねそういうとこ。お酒の席で軽い口調で出てきた言葉余りにも軽いので逆に少しびっくりもした。簡単に言ってくれるね~そう言いながらビールを傾ける。笑いながら長い髪に左の薬指に光るダイヤ。だってもう私には言うことしかできないから。そう言いながら僕を見た。嬉しくない?続けざまに彼女は言った。誰かの物になっちゃったからね。くすっと笑いながらこんなに大きなダイヤ貰っちゃうともう君にも好きなことを伝えるくらいしか私には出来ないかな。僕には小さなダイヤも買えないよ。二人して笑い合う。そういう君だから好きなんだけれどお金が無くてさでも、ダイヤとは違う輝きがあるんだよね。真剣な目…