#124 その日の夕方。 寮のキッチンでは、どう考えても手狭だった。 アジ、セイゴ。 そして、理事長が釣り上げたブリ。 釣果を前にして、寮のキッチンは早々に白旗を上げた。 ひばり「いや、これ寮の台所でやる量じゃないッス」 みう「まな板が足りないですぅ〜」 玲音「衛生面と作業スペースを考えると、調理室の使用が妥当ですね」 というわけで。 おそと部一行は、放課後の学校の調理室に集まっていた。 せいら「……ここに来ると、一年の時のバレンタインを思い出すわ……」 玲音「……そ、そうですね……」 調理台を前に、せいらと玲音が微妙な顔をする。 その瞬間。 あおいの目が、きらりと光った。 あおい「え? え?…