舞台のトレーニングでは、私はいつも大きくつくるように言います。身体の動きも表情も声もすべて、大げさにやって、やりすぎることはないのです。 やりすぎて注意されたら、直せばよいのです。 上達のコツは、あきれるくらいのハイテンションでやることです。 プロが普通にしゃべっていることを、素人さんがやろうとすると、小さくまとまってしまいます。とても客席まで働きかけません。 これは、第一にアンテナ(耳や感じ方)、次に身体の使い方の問題です。 プロの人はこのくらいの声と思って、まねて同じように出したつもりでも、あなたのは必ず小さくなってしまいます。ですから、棒読みや一本調子だとか、もっと大きくとか、メリハリを…