企業が事業拡大のために新たな工場や物流施設、店舗を必要とするとき、巨額の初期投資や、不動産を保有することによるバランスシートの肥大化は大きな経営課題となります。もし、必要な不動産を「所有」せずに「利用」でき、かつ財務体質をスリムに保つことができたら。そんな企業の高度な財務戦略を、不動産のプロとして支える専門家集団がいます。今回は、みずほリースグループの中核企業として、不動産リースを中心に企業のCRE(企業不動産)戦略をサポートする、エムエル・エステート株式会社の決算を読み解きます。その決算書から見えてきたのは、リース会社ならではのダイナミックな財務構造と、圧倒的な収益力、そして不動産デベロッパ…