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井戸

(一般)
いど

井戸とは、主に地下水を汲み上げる施設の事である。他には、温泉・石油・天然ガスを汲み上げる施設を指す場合もある。

井戸の歴史

井戸は世界に分布しており、世界最古のもので『テル・セクル・アルアヘイマル遺跡』から発掘された約9000年前の井戸、日本最古は、島根県出雲市にある『御井神社』と言われているがはっきりした根拠が無く今も日本全国に『日本最古の井戸』が存在している。

主な井戸の種類

  • 丸井戸…世界的にポピュラーな井戸であり、地面に直径1〜3m程の穴を直角に掘り、地下水脈を掘り当てる井戸である。現在では、土地の縮小に伴い急速に姿を消しつつある。
  • 掘り抜き井戸…ボーリング工法を用いて、丸井戸より直径が小さく掘る井戸の事。日本全国にある『非常災害用井戸』の殆どはこの井戸。
  • 浅井戸・深井戸…主な定義は無いが、上記2種類の井戸掘削深度が浅いと『浅井戸』深いと『深井戸』となる。

井戸設備

  • つるべ井戸…井戸の周囲に囲いをはり、囲いの上部に屋根などの構造物を作り、その梁部に滑車を設置してロープと桶を用いて水を汲み上げる方法。また、ロープや滑車を利用した方法によらず、竿の先に釣瓶を吊り下げて水を汲む方法。特に丸井戸に使われる。
  • 井戸ポンプ…丸井戸や掘り抜きなどに使用される。ピストンの上下運動によって圧力が高まり、水が汲み上げられるという構造。電動式と手動式があるが、特に手動式は大規模災害時に発生する停電を想定して、全国の自治体で設置が進められている。

非常災害用井戸

大地震などの大規模災害時に発生するライフラインの断絶を想定し、阪神淡路大震災以降『非常災害用井戸』の設置が進んでいる。この井戸の大半は手動式井戸ポンプであり、周囲をステンレス板で囲まれている。
また一般住宅や農家に既存している井戸を非常災害用井戸として指定したり、公園や公共施設などの避難所に新設されてるケースが多い。また、子供のイタズラや器物損壊の防止目的で井戸のレバーを取り外してある所もあり、災害時に正しく機能するか問題である。
また、一口に非常災害用井戸と言っても飲用水として不向きな井戸もあり、公的な『水質検査』が行われているか一度調べておくと良い。
なお墨田区で防災とコミュニティの促進で設置が進められている『路地尊』にある井戸は地下水ではなく、雨水を貯水して使用する井戸である。

井戸と信仰

日本において『井戸神』『弥都波能売神』(みづはのめのかみ)または『水神』であり、日本全国の信仰対象となった。また、井戸は『黄泉に繋がる異界への入り口』とされており、平安時代に小野篁が井戸を通って地獄に通ったとされるお話しの他に、映画『リング』で山村貞子が長髪を下げ、古井戸から這い出して来るシーンはあまりにも有名である。

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