長野市善光寺門前にある、唐辛子の製造・販売をする会社。創業は約280年前。また、同社が製造する七味唐辛子のこと。
一味や山椒など7種類ほどの香辛料を扱うが、特に七味唐辛子は「善光寺参りの手形」と称され、やげん堀(東京・浅草寺)・七味屋(京都・清水寺)とともに「三大七味唐辛子」に挙げられる。
地元長野では大抵の家庭・飲食店に用意されており、県外にもファンが多く、八幡屋礒五郎の七味抜きで信州そばは語れないといえる。
味を知っている人からは喜ばれる上、小さく軽いため、長野土産として最適。善光寺表参道にある善光寺大門店のほか、市内の百貨店・スーパーでも購入できる。
八幡屋礒五郎(やわたやいそごろう)は江戸時代(元文年間)の創業より二百八十余年。連綿と、また忠実に受け継がれ、愛されてきた小店の七味唐からしは、善光寺名物中最古のもの。御高礼前で販売し、卓絶な風味は善光寺詣りの手形とまで云われている。
当地売り出しの由来は、善光寺正月行事の献立中に、唐辛子を色彩りとして供応された事に因み、また、往古健胃剤として調製されたと伝えられている。
七味唐辛子缶の形をした携帯ストラップ(七味唐辛子入り)や、唐辛子の柄をデザインしたトートバックのほか、スノーボード、缶型mp3プレイヤーまで販売している。
また七味唐辛子の、缶のふたに名入れなどをしてもらうこともできる。
さらに、同社が提供する川中島バスのラッピングバスの車内では、つり革の輪の上の部分に、七味唐辛子の空き缶の上下に穴を開けたものが通されている。