介護の仕事をしていると、「自分以外の立場になる」ことの大切さを、日々痛感します。 入居者様の言動に戸惑うとき、職員同士で意見が食い違ったとき、ご家族と気持ちがすれ違ったとき。 そんな場面で私が意識しているのが、「自分とは違う立場にいる人の目線を、想像してみること」です。 想像することで初めて見えてくるものがあります。そして、その“想像”をきっかけにして、ふと心がやわらぎ、関係が少し変化することがあるのです。 今日は、そんな「立場の違う誰かを想像すること」がもたらす小さな変化について、お話ししてみたいと思います。 「どうしてそんなことをするの?」の裏側にあるもの ある日、食堂で食事介助をしていた…