封切り二日目。 席数142の【SCREEN1】の入りは三割ほど。 信州の旧家の跡取り息子『久喜雄司(水上恒司)』の周りで怪異が頻発するようになる。 始まりは一族代々の墓の碑銘が削り取られていたこと。当該者の『貞市』は大叔父で、七十年前にニューギニアで戦死していた。 奇しくも事件が明らかになったのは、彼が遺したとされる現地で見つかった日記が、三四半世紀近い年月を経て家族の元に戻される当日だった。 それ以降、『雄司』と妻の『夕里子(山下美月)』は悪夢にうなされるようになる。 日記を持ち込んだ「信州タイムス」の記者『与沢(森田望智)』の同僚やその場に居合わせた『夕里子』の弟『亮』は高熱を発する。 祖…