「たとい今その人が幸福でないにしたところで,その人の料簡(りょうけん)一つで,未来は幸福になれる」(『漱石「こころ」の言葉』,矢島裕紀彦,文藝春秋) 漱石「こころ」の言葉 作者:夏目漱石,矢島裕紀彦 文藝春秋 Amazon ○自分は不幸であると思い込んでいる人間は,自分が不幸であることの原因や責任を境遇や運命に求めがちですが,たとえどのような逆境にあろうとも,たとえどのような不運に見舞われようとも,自分は幸せであると心の底から思えるなら,その人は幸せなのですから(逆に,たとえどのような順境にあろうとも,たとえどのような幸運に恵まれようとも,自分は幸せであると心の底から思えないのなら,その人は幸…