(1979年 - )日本の歴史学者。専門は日本近代史、現代史、東アジア地域研究。 2002年東京大学教養学部超域文化学科卒業後、2007年同大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程満期退学。 『翻訳の政治学 近代日本成立期における人種・血統・民族の言説分析』で、博士 (学術)。同年10月、愛知県立大学文学部准教授に就任し、2009年、同大学日本文化学部准教授に就任。
読んだ本: 與那覇潤『歴史がおわるまえに』亜紀書房 (2019) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー メモ なし ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 仲正氏との対話、斎藤環氏との対話を読んだ。 日本のネオリベラリズム化について語られた。 斎藤氏は精神分析(ラカン)と自身の「ヤンキー論」と絡めながら、日本の「厳しい母性」的な面を語る。 ざっくり言えば、地頭のいい人間が好まれる。 本に読みふけっていたり、頭で物事を考えてから発言をする理屈屋さんは好まれない。 厳しくありつつもコミュニケーションを切断しない。 「ダ…
父親が亡くなってから、暇な時間に荷物の片付けや書類の処分を励行してきたが、年内にはとても終わりそうにない。古い箪笥の抽斗をあけると、昔の領収書や会計簿の類いに加え、写真などが出てくる。これは父親というよりも母親が大事に収集していたようにも思うが、小生らの幼少の頃や近所の人などがたくさん写っているので、懐かしくなってついつい手を休めて見入ってしまう。これではますます終わらない。 理由はよくわからないが、昭和の時代の新聞や広告がそのままごっそりと入っていることもある。NHKの番組欄などを眺めると、昔懐かしい「NHK特集」(NHKスペシャルの前身 1989年3月まで)の文字もみかけて、ああ、シルクロ…
購入して通読二度目。相変わらず面白い。 lifewithbooks.hateblo.jp 本作は歴史書の顔と日本論の二つの顔を持つと言えますが、そのどちらの切り口も非常に興味深いものだと思います。 中国化とは自由主義のこと!? 歴史書としては「中国化」の概念の導入。 宋代以降の中国にこそ自由主義の形が形成され、皇帝による支配と理念の体現(中華思想・朱子学)および活動の自由というセットを提示。自由主義はこの時すでに完成していると言えます。アメリカで言えば、理念としては「自由」、そしてあとは個人の競争(自由主義)でどうぞと。現代中国は政治としては共産党一党独裁も、経済活動は自由主義。とこのような感…
熊本日日新聞で歴史学者の與那覇潤さんの文章が掲載されていました。 ネット上からはなかなか見づらいので、ここに引用させてもらいます。 (熊本日日新聞 7月3日付け朝刊より) 問題とされているのは、今回のコロナ禍での専門家と称する人々の提言の内容です。 「人流を減らせ」などと言われているものの、その根拠となる科学的エビデンスはそれほど明確ではありません。 しかし、それについてさほどこの「専門家」たちを非難する言説は無いようです。 実は、このような「専門家の言うことは黙って聞く」という風潮は、特に平成時代後半から強まってきたのではないかというのが與那覇さんの見方です。 そして、こういった見方というの…
※最終更新 2021/02/06 19:57 (当初の記事よりは、多少まとまったかたちになったかと思います。) ◆2021年1月の「論壇時評」で、津田大介は次のように述べていました。 與那覇潤は歴史学の立場から中井久夫の議論を参照し、各国で反知性主義が広がっていった経緯を具体的に示しつつ、この流れがルネサンス期の西洋社会と似ていたと指摘する。当時は長きにわたって陰謀論に基づく「魔女狩り」が横行したが、この背景にグーテンベルクが開発した活版印刷の普及があったという。ありもしない敵を脳内で作り上げ、誤情報に基づき同じ考えを持つ者がつながり、集団で排除する行為はまさしく「魔女狩り」に他ならない。「グ…
2014年12月17日配信の「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」です。 http://podcasts.tfm.co.jp/podcasts/tokyo/rg/suzuki_vol347.mp3 ーナレーションー 今週は、10月3日に鈴木さんの出身地、愛知県の愛知県立大学で行われた学術講演会「スタジオジブリの30年〜歴史と継承」の模様をお送りします。 インタビュアーは『帝国の残影 兵士・小津安二郎の昭和史』『中国化する日本 日中「文明の衝突」ー千年史』などの著作者、若き歴史学者であり、現在愛知県立大学日本文化学部准教授の與那覇潤さんです。
2012年9月19日配信の「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」です。 http://podcasts.tfm.co.jp/podcasts/tokyo/rg/suzuki_vol231.mp3 鈴木敏夫(以下鈴木):ジブリの作品ってね、DVDとビデオをディズニーさんにやっていただいてるんですよ。それを推し進めたのは僕なんですけど、実は社内から大反対運動があったんですよ。 與那覇潤(以下與那覇):あ、そうでらっしゃるんですか。 鈴木:なんでかっていうと、ジブリのトトロのマークの前にディズニーのマークが出るのかと(笑) 與那覇:あーー。 鈴木:僕びっくりしちゃってね!それ何がいけないのって(笑)例えば、僕…
2012年8月2日配信の「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」です。 http://podcasts.tfm.co.jp/podcasts/tokyo/rg/suzuki_vol230.mp3 鈴木敏夫(以下鈴木):まぁ元はね川上さんが「中国化する日本」って読んでいて。なんとなく気になって買おうと思ったら、Amazonだったから「帝国の残影」が出てきて。 與那覇潤(以下與那覇):同じ著者のものが出るわけですね。 鈴木:それで2冊買ったんですけど。 與那覇:いや、恐縮です! 鈴木:どっちから読もうかなーと思って。やっぱり僕は映画が好きだから小津安二郎に惹かれたんですよね(笑) 與那覇:いやいや! 鈴木:そ…
[特別対談]宮台真司×與那覇潤 若者が強盗犯になる社会のゆくえ gendai.mediagendai.media 週刊現代 2023年 6/10 号 [雑誌] 講談社 Amazon 長い江戸時代のおわり 作者:池田 信夫,與那覇 潤 ビジネス社 Amazon 過剰可視化社会 「見えすぎる」時代をどう生きるか (PHP新書) 作者:與那覇 潤 PHP研究所 Amazon 神なき時代の日本蘇生プラン 作者:宮台真司,藤井聡 ビジネス社 Amazon
「なぜ日本人は“自信がない”のか?」浜崎洋介と與那覇潤が現代の“不安”を生む〈承認欲求〉と〈自己責任論〉を撃つ - YouTube www.youtube.com おれが田舎に住んでるからなのか、いまだに周りはマスクだらけだ。 実にシュールな光景だが、これがリアルな日常だ。 [感想] 人は誰でも、ありのままの自分を信じて自分を好きになり、自分を励まし、自分を自分で褒められる生き方をすべきだ。 つまり、人は誰でも、まず 自信 を持つ必要がある。 自分を信じられないのは、 心の底に恐れがあるのに、 それを不誠実な態度でごまかしてるからだ。心の恐れを、ごまかさずにいられないのは「人は死んでも、自分だ…
どうやったら、日本にやって来た外国人を、生かすことができるのだろうか。(入国の管理の施設の中で)死なせずにすむのだろうか。 なにが、わざわいしているのか。国どうしのあいだの境界の線が、わざわいしている。そう見なしてみたい。 国どうしのあいだの線引きによって、日本にやって来た外国人が、死ぬことがおきている。日本の中で、外国人が死ぬことのもとになっている。 人為や人工によって作られたものなのが、国境の線引きだ。人の手によって構築されたものだから、変えることがなりたつ。 たとえ変えることがなりたつものでも、なかなか変えづらい。そうしたものも少なくない。変えることができるからといって、それをじっさいに…
www.youtube.com またしても「〝ネアカ宰相〟安倍晋三の虚実」(與那覇潤×浜崎洋介、『文藝春秋』2023年5月号)の切り抜き動画です。今度のものは、「戦後レジーム」ではなく、安部晋三元首相という人間の「性格」に焦点を当てたものですね。こういう断言ができるのは文芸批評家の特権ですが(笑)、よろしければ、是非。
昨日の夕方、表現者・信州支部勉強会から帰宅してきました。 初日の小幡敏氏の基調講演「軍事について考える前に知っておきたいこと」と、その後のディスカッション、また、夜の懇親会も素晴らしい時間でしたが、翌日の温泉からの昼食会も和んだ雰囲気で、充実した時間になりました。信州支部の支部長である前田さん、また今回の企画者・幹事を担って下さった北澤さん、そして、会場に駆けつけてくれた塾生や地元の皆さん、この場を借りて、改めて感謝申し上げます。ありがとうございました! 米国が、中国が、国際金融資本がどうであろうと、一人一人が自分の持ち場で出来るだけのことをやるだけです。そして、それが出来ない国や共同体は亡ぶ…
www.youtube.com またしても「切り抜き動画」です。これは「〝ネアカ宰相〟安倍晋三の虚実」(與那覇潤×浜崎洋介、『文藝春秋』2023年5月号)用にやった対談の一部だと思いますが、「戦後レジーム」に焦点が当たっているところが新鮮と言えば新鮮なのかな(笑)。 ちなみに「戦後レジーム」について、もう少し詳しく知りたい人は、【Front Japan 桜】政府の役割を取り戻せ! / 改めて問う「戦後レジーム」とは何か[桜R5/3/29] - YouTubeの方で確認していただければ幸です。よろしくお願いします!
20日の記録 最近、完全に手抜きモードなのですが。 20日の記録 選挙事務所に10時半到着して、店番をします。 4月は3週間選挙にとられ日雇乞食ができていないため、4月20日時点で収支が▲128,352円です。困窮貧窮どうにもならない事態となっています。貯金に食い込んでのタケノコ生活ですね……(泣) 選挙終わったらさっさと日銭乞食を再開しないと、もちません(>_<) 嘉麻市上山田 稲荷神社(五社稲荷神社) - 美風庵だより 今日は車を停める場所がなくて某所を借りました。五社稲荷神社のまえを歩きます。 進入禁止マークということは一方通行のはずなんですが、しれっと入っていく軽自動車があったりします…
文藝春秋2023年5月号[雑誌]作者:藤原正彦,船橋洋一,塩野七生,三浦しをん,西川美和,保坂正康,佐藤優,鹿島茂,清武英利,京極夏彦文藝春秋Amazonbunshun.jp 昨日、與那覇潤さんとの対談「〝ネアカ宰相〟安倍晋三の虚実」が載った『文藝春秋』(2023年5月号)が自宅に届きました。 文春ウェビナーでの対談を編集部が纏めたものですが、その読み易さといい、その凝縮度といい、さすが文藝春秋という感じがします。ここまで纏めてもらえると、與那覇さんと私と、文春編集部との共作と言うべきなのかもしれませんが、いずれにしろ質が上がっていることだけは確かです(笑) ちなみに言うと、その他の記事もなか…
出典:対決! 日本史2 幕末から維新篇 | 潮出版社 歴史にはロマンがあります。 あの時にこうだったらとか過去の歴史事象をを振り返り思いを巡らすだけでその先は無尽蔵の広がりを見せます。 そんなことに思い巡らすことは私以外でもあると思うんですけど、これを読んでくださっている方はどうなんでしょう? 私は時々思い巡らすことがあります。 明治維新というものがなかったら、薩長主導の明治政府がなかったら、きっと第二次世界大戦(太平洋戦争)で日本が敗戦ということも、広島、長崎に原子力爆弾が投下されることもなかったのではないかということ。 ちょっと前になりますが、2023年年始に久しぶりにちゃんとした書店に行…
共産党や、党の長を、科学と非科学の二つで見たら、どのように見なせるだろうか。 党を批判した人を、党から除名したのが、日本共産党だ。 あらためて、科学の点から見てみると、党の長は、ただの人(男性であれば、ただのおじさん)だ。 党だけではなくて、日本の国にも同じことが言えて、科学の点からすれば、首相は、ただの人(男性であれば、ただのおじさん)だ。 ただの人であるのにもかかわらず、党の長だとか、首相だとかとされている。それは、党の長だとか、首相だとかと、見なしているからなのにすぎない。そう見なさなければ、ただの人(男性であれば、ただのおじさん)にすぎない。 半分は科学によれているけど、半分は非科学に…
www.youtube.com ギリギリの告知になってしまいましたが、明日、3月15日(水) 19時から~、文藝春秋・電子版のオンライン放送として「『安倍晋三回顧録』から読み解く『歴代最長総理』の虚と実」と題して、評論家の與那覇潤さんとの生対談を放送いたします(冒頭30分無料)。 今、まさに『安倍晋三回顧録』(中央公論新社)をやっつけている途中ですが(汗)、このベストセラー本、色んな意味でメチャクチャ面白いです。その意味については、また、明日の生放送で(笑)。ご興味のある方は、是非よろしくお願いいたします!
5時半起床。今日は通院なので遅めの起床。充分早いが。血液検査があるのでエレンタールは飲めない。なので朝活はなし。ただでさえお腹空くのに無駄にカロリー消費させる必要もなし。体脂肪率は未だに5%をキープしているのは伊達じゃない。退院してから体重増える様子もあまりない。やはりそれだけ食事が大事なんだろうなと思う 病院行った 病院とかいう場所、いつ行ってもみんな具合悪そうだし、年寄りしかいない。採決したけど先月と同じ人だった。1日何人採血するんだろうね、めっちゃ上手くなりそう。そういえば健康診断で採血あるけど、新人っぽい看護師かおばちゃんだったら、みんなおばちゃんの方に並ぶよね。採血のときのおばちゃん…
www.youtube.com 少し告知が遅れてしまいましたが、2月27日(月曜日)、久しぶりに「紀尾井町床屋政談」の生放送に出てきました。 お題は「『戦争』と日本思想――敗戦からウクライナまで」で、お相手は、いつもの與那覇潤さん。 與那覇さんとは、いよいよ付き合いも長くなってきましたが、それもあって議論の方も快調です(笑)。無料公開の最初の30分は、與那覇さんの山本七平論と、小林秀雄についての拙論についての感想を言い合うところから始めていますが、後半、いよいよ、ウクライナ戦争を媒介に、日本人はどのように生きるべきかという人生論と文化論です。 この「紀尾井町床屋政談」は文春ウェビナーの定期連載…
booksch.hatenablog.com 【本屋物語】02月12日号 Check~世界最高の頭脳による未来予測 | まもなく民主主義が寿命を迎える | #エマニュエル・トッド #マルクス・ガブリエル ジャック・アタリ ブランコ・ミラノビッチ 他 | まもなく民主主義が寿命を迎える すごい見出しだと思いながら… ご紹介を…エマニュエル・トッドの分析は ほとんどcheckさせて頂いていますが、インタビューを含め、どんどん先鋭化されていき、具体的になっているように感じています。最近は俯瞰して世界を見るように心がけていますが、途轍も無い時代に生きているという感覚が途絶えたコトがありません。 dot…
著者:Moogwi Kim[ムーギー・キム](1977-) 投資家。コンサルタント。作家。 装丁:金井 久幸[かない・ひさゆき] グラフィックデザイナー。TwoThree カバーイラスト:ケント・マエダヴィッチ(1988-) イラストレーター。 編集協力:鈴木 充[すずき・みつる] 編集協力:新井 円[あらい・まどか] 歴史考証:山岸 良二[やまぎし・りょうじ](1951-) 日本考古学。 歴史考証:遠藤 由紀子[えんどう・ゆきこ](1979-) 日本近代史・女性史・歴史地理学。 校正:佐藤 真由美[さとう・まゆみ] 編集担当:中里 有吾[なかざと・ゆうご] 東洋経済新報社。 件名:日本--文…