はい、米どころですけれど、なにか? 惜しくも早逝した従弟があったが、残された夫人と長男長女の三人家族とは、日ごろご無沙汰がちながら、途切れずにご縁が繋がっている。ひとえに「親戚一の変な小父さん」たる私に、偏見を持たれぬご一家だったおかげだ。ひと眼で COOP と判る特徴的な包装紙にくるまった、ズシリと重い荷物が届いた。ブランド米と蕎麦と素麺。農本国(?)日本の中枢から直送された、文句のつけようがない詰合せで、独居老人支援の実弾である。季節が異なれば、素麺が餅に差し替る。 おりしも米櫃が底を突き、備蓄米を補充しようとしていた矢先だった。摺切り一杯で五キロの米を収められるわが米櫃だが、昨年東京都か…