ざわざわして眠れない。 懐かしいラベンダーの匂いがするホットアイマスクが、ただのアイマスクになるまで目を瞑る。 それでも考えが止まなかったので、強制的に朝ごはんを用意する。 午前4時。多分朝と言っても怒られないだろう。 お湯を沸かしている間、食パンにバターをたっぷり塗っておく。 温まったオーブンレンジにパンを入れて、沸いたお湯でインスタントコーヒーを作る。 朝は「目が覚めるから」、夜は「どうせもう効かないから」なんてあべこべの言い訳をしながら、なんだかずっとカフェインと友達でいる。 焼き上がったトーストに、いちごジャム。 立派な朝ごはんだ。 かぶりつくと、ふわりといちごの酸味が口に広がる。 待…